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中小企業なのに”大企業病”の「賃貸管理会社」になってませんか?!


カテゴリ:
コンサルティングコラム

 
船井総合研究所 松井哲也です。 今回は、賃貸管理会社の社長・幹部さん、また社員さんに対して、大変恐縮ではありますが、苦言、提言を申し上げたいと思います。業界を良くしたいと考える立場の中、老婆心ながら失礼します。

 

“大企業病”の賃貸管理会社が増えている?!

 
賃貸管理会社さんと言えば、比較的安定した売上、利益が確保しやすく、昨今ではデジタル環境にも積極的で、残業も減り、働きやすい環境が整ってきていると思います。

また、体制面でも、リクエストコールや、退去立ち合い、工事見積、精算の外注や、パートさんフル活用での作業業務の割り振りなど、これまた働き易い環境が増えてきたと感じます。

さらには、ある程度地域で管理戸数が増えてくると、多少は空き部屋を抱える、お付き合いのないオーナーさんから、管理を依頼されるまでなってきた会社もあります。

今まで以上の努力無しでも、ある程度、会社の仕組みで売上、業務が進み、回っている状態になり、成長が止まってしまっている会社になっていないかを、問いたかったのです。

実は、言葉上では、「成長するぞ! 管理戸数も売上も増やそう!」と言っていても、実際は上記の環境下・実態になっていないか?です。

【実際、こんな事は起こっていませんか?】
①目標まで、あと1歩届かなくなっているがやむを得ないと感じる
③目標に届かない、成長しないのは会社の仕組み・体制、いや社長・幹部が悪いと考えている
④社員さんが自分の役割だけ果たして終業時間に帰る(実は就業時間前に終わっている?)
➄対応方法にルールがあり、困っている顧客がいてもイレギュラーな事は決してやらない
(入居者さんそれでは解決できないでしょう?)
⑥本当は、オーナーさん、入居者さんにも、こうしたほうが良いと考えても、自社の不利益、ルール逸脱になる事には、会社には進言せずそのままに。(その工事提案、本当に必要?)
⑦同じ販促、営業手法では今までと変わらないため、成果が落ちると予測できても、変えるための労力・費用を考えてしまい、そのままに。(ポータルサイトそのままでいいの?)
⑧新しい事に取り組む、変革する事は億劫であり、大変だと感じている
⑨最近口コミなど、悪く書かれても、”たった一人の声に過ぎない”と気にしない
⑩正直、会社で起こる問題点に気が付かなくなっている。気づき、気配りを忘れている?

言いたい放題スイマセン。
こういう事を”大企業病”だと言うこと自体が古いかもしれません。日本古来の言葉として、通じやすいと思い、タイトルにしましたが、今や大企業も国内だけではなくグローバルな闘いの中、上記の状態の会社では、生き残れなくなってきていますよね。大変失礼しました。

ましてや、中小企業で、顧客対応・サービス業である、賃貸管理会社がこのような状態では、かなりまずいと思います。

残念ながら、以前より、”守りの体質” ”投資は控えめ” などと言われてしまう、賃貸管理会社さんにて、より会社の成長を止めてしまう状態を見かけるケースが増えているのが事実です。

自宅近くに、”美味しくて気配りの出来る洋食屋さん”があります。いつ行っても行列です。それでもまた行ってしまう。少々高いのですが、他には無い”価値”があり、それを私も家族も求めてしまう。これこそが、小さい個人店だからこそ大切にしたい、やらなければいけない姿ではないかと感じます。

LOOKS SMALLが大事といわれた、150名の中堅不動産会社の社長さんがいました。大企業やチェーン店にはない、差別化された個人店の目線で、”小さな部分を見る”、これは中小賃貸管理会社さんには最も大事なことですね。

社長・幹部だけではなく、社員さん一人一人が、対応方法、気配り、新たな取り組みなど、今一度考える機会にして頂ければ幸いです。

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