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2022年賃貸仲介・管理業界時流予測
〜コロナで未来が早まった。事業再編 成熟期から衰退期への突入!〜
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新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今回は、新年1回目でありますので、2022年賃貸仲介・賃貸管理業の時流予測
についてお伝えします。
2020~21年度にかけてのコロナ禍に合わせ、業界もいよいよ成熟期から
衰退期に入ってきている傾向も多く見受けられました。
【賃貸仲介・管理業の市況が変わった?】
①新型コロナの長期化、世界各国の動向などで経済活動に影響。国内
での経済活動回復鈍化、そして賃貸管理市場の頭打ちで、量の成長
は見込みにくい。いよいよ成熟期から、衰退期への突入!業界再編へ
②生き残りには、量の成長→質の追求へ、生産性向上追求へのシフト。
但し本格的にDXへ着手するために、管理戸数1,000戸超えは必須。
③2022年よりデジタル化関連法案の施行、オンライン接客認知・利用
の拡がり、大手企業が先行して環境整備、実施に向けて始動!
④国内ストックの老朽化・空き家増、2023年以降世帯数減少へ。
モノ余り時代へ加速する中で物件の維持、入居率を維持・向上させる
オーナーの資産運用ができる賃貸管理会社としての真価が問われる。
⑤衰退期⇒導入・成長期のビジネスモデル・関連業態変換への展開を表す
それでは、これからの賃貸管理会社では、どんな方向性がよいのか、整理
してみます。
【賃貸管理会社の立ち位置とは?】
~今までは?~
・シェアアップのための店舗展開、組織展開
・賃貸入居者層に合わせた集客展開
・業態付加による業績アップ
・専門化、外注化による業務効率化
~これからは?~
・部門、店舗を維持、統合しながらより効率的な運営
・社員1名あたりの生産性向上
・DXによる業務転換、CRM・SFAによる利益向上
・オーナーの資産運用、建物商品価値向上
・新業態や新ビジネスモデルにて導入・成長期シフト
【10年後ビジョンを考えた、二兎追う経営へ!】
既存事業を深堀り・革新しながら、新規分野・新ビジネスモデルの推進を行い
持続的な成長がができる状態を作る。
①同業種での成長ビジネスモデル
②既存事業の隣接ビジネスモデル
③新業種、新業態での10年成長が見込めるビジネスモデル
【賃貸仲介・管理業界の目指す方向性とは?】
~キーワード~
業界衰退期に適応した新業態・新ビジネスモデル導入。生産性を高め、企業と
しての価値向上を図る!
~ポイント~
①資産管理業務と資産運用コンサルティング
②衰退期での多様化・専門特化商品力構築が必要
③専門プロ化出来るジョブローテが社員育成の鍵
④DX(データとデジタルを活用したビジネスモデル変革)による
EX(従業員経験価値)とCX(顧客体験)の向上
➄10年未来を考えた、新導入・成長業態への挑戦
【賃貸管理業での転換戦略】
①管理オーナーへの資産コンサルティング提案強化
(他所有物件受託、売却・再生・建築・活用展開)
②中古物件サブリースの活用
③大規模修繕の強化
④アパート買取再販ビジネス
➄管理業務フローの再構築・体制変換による効率化・標準化
⑥賃貸管理業のDXによるCX・EX向上
【賃貸仲介業での転換戦略】
①反響対応チーム専任体制完備
(反響来店率向上)
②自社サイトのフル活用による反響拡大
③反響~契約におけるオンライン店舗の完備
(オンライン専任体制と、社内システム)
④非社員・社員職での分業専任体制と、未経験者の育成
➄賃貸仲介業のDXによるCX・EX向上
改めて、自社における10年後ビジョンを考慮し、2022年度の
会社の方向性、戦略立案を行ってください。