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【組織実行力アップ】下山経営型へ組織体制をモデルチェンジする


カテゴリ:
コンサルティングコラム
船井総研 不動産 コロナ

 
いつもありがとうございます。船井総研の木村です。
賃貸不動産ビジネスでの「組織実行力アップ」を
行なっているコンサルタントです。

暑い日々が続いていますね…

残すところ、
今年もあと6ヶ月ですから、
この閑散期に「やり残したこと」がないよう、
実行施策を進めていきたいですね。

さて、前回のコラムでは
組織で「やり切るチカラ」を上げるために、
「評価制度実装前の3つのポイント」を
ご紹介しました。

ただし、
やり切るチカラ(実行力)を上げるための前提には、
経営戦略・評価制度を「下山経営型にモデルチェンジ」
することが必須となってきます。

いわゆる事業戦略(=やり方)の改革だけが先行し、
「下山経営型」の組織づくり・チームづくりへと
モデルチェンジが出来ていない会社様では、

アフターコロナへと向かいつつあるいまでも
「退職」に悩まされています。
(※登山経営、下山経営については動画をご視聴ください)

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関連解説動画:チームパフォーマンス重視する!「下山経営時代」の評価制度とは?
https://www.youtube.com/watch?v=wAlQJ9J1_Gs
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さて、
今回のコラムでは、
全国の賃貸管理会社様で起きている
「症状」を紹介しながら、
その原因と対策をご紹介します。

本題に入る前にちょっとだけお知らせです。
コロナ禍でも管理拡大・業績UPを
成し遂げられた「のうか不動産さま」の
セミナーを追加開催いたします!

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お知らせ:【賃貸不動産会社向け】全員戦力の人事評価セミナー
URL:https://www.funaisoken.co.jp/seminar/088240
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今春開催し、大好評いただき、
追加開催が決まりました。

のうか不動産様では
5年間で管理戸数3,000戸アップ、営業利益170%成長を果たし、
さらには若手リーダーの皆さんの成長に合わせて新規出店し、
商圏も拡大されていらっしゃいます。

その背景にある評価制度と運用について
のうか不動産の苗加社長、
人財開発責任者の早瀬様にご登壇いただきます。

人事評価をキッカケに
組織体制・役職者のスタンスを
どう変えていかれたのか?
実際の社員さんをご紹介しながら、
成長のストーリーを生々しく語っていただきます。

日程は8月に4日程ご用意させていただきましたので、
この機会を上手にご活用いただければ幸いです。
 ・8/03(水) 13:00~16:30
 ・8/09(火) 13:00~16:30
 ・8/19(金) 13:00~16:30
 ・8/20(土) 13:00~16:30

時間は「13:00~16:30」の3時間半ですので、
忙しい経営者・幹部の皆さまでもサクッとご参加いただけます!

それでは、本日の本題です。
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 【今回お伝えしたいこと】
1.「登山経営型」の会社で起こっている5つの症状
2.離職率の下がらない「不動産業界」
3.評価制度の運用で「役職者のスタンス」を変える
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1.「登山経営型」の会社で起こっている5つの症状

アフターコロナに向かいつつあるこの半年間を振り返ると、
賃貸仲介部門では昨対105~115%での
売上着地となっている会社様が多く見られます。

しかし、
数字的には一見順調そうに見える会社さまからのご相談では、
こんな症状が少なくありませんでした。

ーーーーーーーーーー
【症状①】
「手段が目的化」した上司のせいで、現場スタッフは
やっていることの「意味・目的」が分からないまま、
成果に繋がりにくい仕事をしてしまっている

 ↓

こちらの会社様では
 ・「上司にチェックしてもらうためだけの目的」のために数値シートを入力している
 ・来店したお客様が店舗を出られてから、店舗メンバーがお見送りの挨拶をしている

といったことが起こっており、
現場では「仕事」が成果に繋がらず
「タスクをこなしているだけ」になっている状況でした。

ーーーーーーーーーー
【症状②】
スタッフの退職で他メンバーが業務を引き継いだが、
引き継いだ業務の「意味・目的」を教わらないままなので
忙しさに追われて、こなすだけの仕事になってしまっている。

 ↓

こちらの会社様では、特に事務スタッフの皆さんが
 ・担当する業務が多く、こなすことで精一杯
 ・「なぜこの仕事をやっているか?」と聞くと「引き継いだので…」との返答

といったことがあり、
自ら率先して業務改善に取り組む社員が少なくなっていました。

ーーーーーーーーーー
【症状③】
コロナ禍で入社した社員が育たず、成果を出せずに悩んでいる

 ↓

こちらの会社様では
 ・先輩 / 上司からの「成長サポート」がなく、売上未達の月がほとんど
 ・部門が分かれているため、先輩 / 上司との「連携」「連動」が取りづらく孤立気味

といった社員様がいらっしゃるところから分かる通り、
会社の風土が、いまだに「個人主義」「成果主義」になっており、
「チーム主義での仕事」「育成を重視する」ような流れに
切り替わっていませんでした。

ーーーーーーーーーー
【症状④】
実行力アップのために組織体制を変更したが、連携がうまくいかず退職

  ↓

こちらの会社様では
 ・繁忙期に業務過多になってしまった失敗を踏まえ「分業制」を導入
 ・しかし、「業務」の分け方が機能的でなかったため、
  社員同士の連携がしにくくなり、一部社員の負荷が増大

といったことが起こり、
チカラのある若手社員が退職してしまいました。

ーーーーーーーーーー
【症状⑤】
若手と役職者で価値観が合わず、組織拡大が数年間頭打ち

  ↓

こちらの会社様では
 ・システム導入などに前向きな若手と、
  旧来のやり方にこだわるベテラン陣で価値観が合わない
 ・ベテラン陣はアナログ的な価値観で
  「若手に指導しているんですが、意識が変わらないんですよね…」と、
  進まない事態を放置気味

といったことがありました。
結果、決めたことをやり切れず、有望な若手が退職してしまいました。

ーーーーーーーーーー

いずれのケースも
「赤信号に限りなく近い黄色信号」で、
このまま放置すると次のような結末が待っています。

ーーーーーーーーーー
【黄色信号】ベテランと若手の「価値観」が合わない

 ベテラン陣からこんな声が出ると、結末①に繋がります。
 ・「若手に言っているんですが変わらないんですよね…」
 ・「仕事は背中を見て、勝手に学ぶものです」
 ・「営業で数字がつくれて一人前、それ以外の仕事は仕事ではなく雑務」

  ↓

【赤信号】若手の退職で組織が拡大せず、一年経つごとに会社が高齢化していく

 赤信号の会社では「育てる風土」が弱いために
 若手の採用にチカラを入れても定着しませんから、
 組織そのものを抜本的に見直す必要があります。

そして、
最終的にはこうなってしまうことも想像されます。

  ↓

【大事故】管理戸数拡大や売上アップのための施策を実行しようとすると
     組織崩壊して退職続出として耐えられない

 こうなると、
 ベテラン陣も高齢化していきますから、
 崩壊に向けて一歩一歩進んでいくのみとなってしまいます。
ーーーーーーーーーー

こういった状況から抜け出すために、
次の章で「症状の原因」を確認していきましょう。

2.離職率の下がらない「不動産業界」

先ほどの症状の原因は何か。

一言でいうと、
「登山経営型のやり方からモデルチェンジできていない」
からです。

【登山経営型⇒「下山経営型」へのモデルチェンジ】
ーーーーーーーーーーーーーーーー
  個人主義(属人的) ⇒ チーム主義(組織的)
  「全員営業」の組織 ⇒ 「全員戦力」の組織
ーーーーーーーーーーーーーーーー

みなさまの会社ではいかがでしょうか?

もし、先ほどお伝えした【症状】に
1つでも思い当たることがあれば、
黄色信号が点灯しているかもしれません。

ただ、このような症状は
不動産業界全体で起こっているかもしれません。

下のグラフは

厚生労働省が2021年10月22日に出した
「新規学卒就職者の離職状況を公表します」
というプレスリリースに基づいています。

3年以内離職率を調査していますから、
最新データは2018年入社の方になります。

高卒・大卒についてそれぞれ見ていきましょう。

【高卒者_3年以内離職率】

【大卒者_3年以内離職率】

ご覧いただくと分かるように、
 「不景気になると離職率は下がる」
ことが見て取れます。

例えば、
2009年入社の方は
前年(2008年)にリーマンショックがありましたから、
離職率が下がっています。
2007年~2009年入社の方には影響が出ているようです。

最新データである2018年入社の方も
2年後にはコロナウイルスがまん延し始めますから、
2019年~2020年入社の方も同様に
離職率が低下すると考えられます。

さらに、業界別にみると
すこしバラツキがあるようです。

【高卒者_業界別離職率】

【大卒者_業界別離職率】

※不動産業・物品賃貸業離職率
 ・高卒:(2017年入社)43.8% ⇒(2018年入社)44.2%
 ・大卒:(2017年入社)34.2% ⇒(2018年入社)34.5%

ご覧いただくと、不動産業だけは
 高卒も大卒も離職者が増えている ということが分かります。

つまり、
全国的に不動産会社様では
「登山経営から下山経営のモデルチェンジ」が遅れている
可能性があります。

もしそうであれば、これは
本コラムの読者の皆様にとってはチャンスかもしれません。

このような業界内では、他社に先んじて
「下山経営にモデルチェンジ」できた会社が
次の勝利者となるからです。

そのためにはどうしたらよいか。
次の章では「組織戦略軸でのモデルチェンジ」
について、少しお伝えします。

3.評価制度の運用で「役職者のスタンス」を変える

組織戦略軸でのモデルチェンジは、
大きく分けると「3ステップ」で進めていきます。

 ステップ1: 中期経営計画を「実行するための組織図」に切り替える
 ステップ2: 役職別 / 部門別 / 個人別に「求める役割」を明示する
 ステップ3: 求める役割と今のギャップを把握して「成長サポート」する

【ステップ1】中期経営計画を「実行するための組織図」に切り替える

 冒頭の動画で簡単にお伝えしていますが、
  ・勝てる体制
  ・勝たせるチーム
 の2つが、下山経営時代の組織図には必要です。

 つまり、全員営業から「全員戦力」へ
 変えていくための組織図が必要になります。

 中期経営計画の実行を意識した「未来組織図」は
 皆様の会社にはありますでしょうか?

 チームで実行力を上げるための役割分担と連携、
 そこにフォーカスして「未来組織図」を考えていただきたいです。

【ステップ2】役職別 / 部門別 / 個人別に求める役割を明示する
 役割分担だけ整えても、
 「やるべきこと」「できるようになってほしいこと」
 が明確化されていないと、
 組織としての実行力は上がりませんから、
 明示しておく必要がありますね。

 社員様の成長を「現場任せ」にしないためには
 会社として明示しておくことが必要です。

 さもなくば、
 冒頭の「若手に言っているんですけどね…」から脱却できず、
 現場の成長スピード、成長レベルにムラが生じてしまいます。

 以前のコラムでご紹介した
 「スキルマップ」や「スタンスマップ」を
 作成しておくことが良いでしょう。

【ステップ3】求める役割と今のギャップを把握し、成長をサポートする
 ここが一番肝心です。
 のうか不動産様がコロナ禍でもグッと成長された背景には、
 人事評価を軸とした「成長支援制度の運用」があります。

 ステップ2で求める役割が明示できると、
 社員様を「評価する」タイミングで、
 役職者が求める姿と現状のギャップを掴めるようになります。

 すると、評価会議の中で、

 「○○さんは何点が適切」という議論から、
 「○○さんが次のレベルに達するにはどうしたらいいか?
  どんな声がけ / サポートを行えばよいか?」

 という議論に変わっていきます。

 そうすると、
 第二、第三の右腕が育つような環境が整っていきます。
 
 皆様の会社では「点数」や「お給料」が議題に上がるような
 評価制度の運営になっていませんか?

 ちなみに、
 登山経営時代の評価制度運営では、
 「個人主義」の時代ですから、
 「お給料を決めるためのもの」になり、

 現場が必要以上に
 役職者へ気を遣うようになってしまいます。

 役職者はお給料を決める人ではない。
 部下の成長をサポートするためにいる。

 そんな風にスタンスを変えることができれば、
 組織づくりも評価制度も
 下山経営型にモデルチェンジできるのではないでしょうか。

最後に、
下山経営型にモデルチェンジされた
のうか不動産様のセミナーのご紹介です。

どうやって下山経営型に変えられたのか、
そして社長含めた経営幹部陣が
どれだけ社員の成長を考えてらっしゃるのか、
そんなところを体感いただきたく思います。

***********************************

僅か5年で若手リーダーを170%増やされた
「のうか不動産さまの組織づくり」について、
直接お聴きいただく機会です。

下記日時でセミナーにご登壇いただきますので、
是非スケジュールを調整してご参加ください☆

日程: 「8/3(水), 8/9(火), 8/19(金), 8/20(土)」の4日程から選べます!
時間: 「13:00~16:30」のたった3時間半です
URL:https://www.funaisoken.co.jp/seminar/088240

オンライン開催ですから、
忙しい経営者・幹部の皆さまでもサクッとご参加いただけます。
ぜひ上手にご活用ください!

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ご紹介:のうか不動産さまのインタビューレポート!
    「成長支援型」人事評価制度によって何が変わったか、
    金沢市の本社にお伺いして、インタビューしてきました!
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