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賃貸不動産会社のDXのポイント


カテゴリ:
コンサルティングコラム

『DXに失敗しました』
『DXをやったけど、いまいち効果がわかりません』
『DXをやっているけれど、上手くいっていない気がします』

最近、多くの企業様から上記のようなお声をお聞きします。

なぜ、DXは失敗するのか。
なぜ、効果を実感することができないのか。
なぜ、思うようなシステムがないのか。

今回は、賃貸不動産会社がDXを実施する上で気を付けなければいけない
『失敗する落とし穴2つ』を説明していきます。

落とし穴①:情報は3段階あることを認識せずにDXをスタートさせる

賃貸不動産会社で取り扱う情報は3層になっていることはご存じでしょうか。

システムやデジタルの業界ではもう少し違う言葉で説明されておりますが、
今回はわかりやすいように『3層』というカタチでお伝えします。

1つ目の層は『作業、報連相で使用する情報』です。

契約書を作成する、物件を入稿する、物件資料を作成する、見積を作成する、家賃の入金・送金を実施する、など、これらは全て担当者が作業時に使用したい情報です。

そのため、1つ目の層の情報というのは、いわゆる『業務ツール・業務システム』という物で使用しています。

賃貸不動産市場では、この『業務ツール・業務システム』と言われるデジタルツールやシステムがあふれかえっており、カオスマップができる程です。

2つ目の層は『マネジメントに使用する情報』です。
集計数値、行動予定や行動実績(カレンダー)、案件の管理や進捗の管理等です。

3つ目の層は『データベース』になります。
自社の保有している顧客の基本情報、変動情報、履歴情報を全て格納して管理する場所になります。

基本的に既成システムというのは1つ目の『業務ツール・業務システム』として作られたものがほとんどです。そして、現場で働いている社員の方々は、この1つ目の層のシステムが欲しい、と言います。単純に自分の仕事が楽になるからです。

ですが、多くの企業で必要なのは1つ目の業務ツールではありません。
2つ目のマネジメント、そしてデータベースです。
この第2層と第3層は、その会社の心臓の部分になりますので、横展開している既成システムで賄おうとしてもなかなか上手くいきません。

そして、この考え方がないと、2つ目の落とし穴にもはまってしまいます。

落とし穴2つ目:DXをする目的を『デジタル化』にしている

デジタル化とは何でしょうか?
今アナログで実施している業務を全てデジタルに置き換えることでしょうか。
人と人を繋ぐサービス業では、アナログ要素が他者との差別化になったり、
アナログで実施したほうが逆に効率がいい、なんてことが多々あります。

DXの目的が『デジタル化』になっている会社、
そしてDXの目的が曖昧な会社は、結局効果が実感できずに失敗します。

DXで大切なのはデジタル化をすることではなく、
『社内の業務プロセス、業務ルールを仕組み化し、それをデジタル基盤にのせる』という視点です。

そのため、重要なのは
① どんなマネジメントをするのか
② そして最終的にどのようなデータを蓄積、活用したいのか
という部分を明確にしておくことです。

先ほどお伝えした第2層と第3層の部分です。
ここは会社の脳みそです。
会社がどのように発展していくのか、他者と差別化していくのか、強みは何なのか、
という部分を反映させていく必要があります。

DXで一番大切なのは、デジタルよりも、
社内のマネジメント体制の構築と、
情報の活用をどのように行なっていくか、を定めることです。

「ボタン一つでOOが完了するようになる」とか、
「OOができるようになる」などの第1層のシステムをどんなに導入しても、
DXにはなりません。

AIやチャットGPTの出現で、
世界は今までに類を見ないスピードで進んでいます。
デジタル化に遅れると、企業の存続が危ぶまれる時代になったのです。

ぜひ、本日お伝えした2つの落とし穴に注意してDXを成功していただければ幸いです。

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このような方におススメ
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・デジタルを活用して生産性向上を目指したいが、何から実施すればいいかわからない方
・DXをしたいけど、何から実施すればいいか知りたい方
・DXを進めているけれど思うように進まない方
・システムの導入・変更・回収をしようとしている方。実施中の方。
・デジタルを基盤にした仕事の仕組みへ社内業務をシフトさせていきたい方
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賃貸不動産業界のデジタル市場の時流とDXに失敗しないためのポイントを解説します。
これからDXを始めようと思っている方も、
今DXに着手している方にも重要なDX成功の秘訣をお伝えしますので、
是非、経営者とシステム担当者(DX担当者)の方でお越しください。

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