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原状回復工事の抜け漏れ遅れを0にする!進捗管理帳票大公開!


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コンサルティングコラム

いつもメルマガをお読みいただき、誠にありがとうございます。 船井総合研究所不動産支援部上野です。
今回は、多くの管理会社様が抱える課題、「原状回復期間の長期化」と「空室対策の不振」を、徹底的な業務の見直しによって克服し、驚異的な業績向上を達成された高知ハウス様の事例をご紹介します。

高知県内No.1の賃貸管理実績(最大10,450戸)を誇る高知ハウス様が、原点である「原状回復・空室対策」に改めて焦点を当て、いかにして工事売上を昨年対比8,000万円アップ、原状回復工事を10日短縮、純増入居100件以上という目覚ましい成果を上げたのか。 その詳細と具体的な取り組みについて、6月20日に高知ハウス様 代表取締役社長 和田英知様にご講演いただく運びとなりました。本メールでは、その講演内容の一部をご紹介いたします。

管理会社の経営者様、オーナー提案業務の強化にご関心のある皆様は必見の内容です。ぜひ最後までお読みいただき、参加をご検討ください。

なぜ、高知ハウス様は「当たり前のこと」を徹底的に見直したのか?~潜在していた課題と改革の背景~

高知ハウス様は、高知県内において圧倒的な管理戸数を誇り、地域に根差した信頼と実績のある企業です。 しかし、和田社長から私にご相談いただいた当初は、「オーナーコンサルティングチームを強化したいが、具体的に何をすれば良いのか?」という、多くの管理会社の経営者様が抱える共通の悩みでした。

そこで、現状を詳しくヒアリングさせていただいたところ、管理戸数が増加する一方で、入居率がピーク時に比べて低下傾向にあり、原状回復工事にも約30日近くを要しているという実態が明らかになりました。 このような状況は、決して高知ハウス様だけの問題ではなく、管理戸数規模が大きい企業ほど陥りやすい傾向にあると感じています。

その背景には、管理戸数の拡大に会社の仕組みづくりや中間管理職・幹部育成が追い付かず、旧態依然のチーム編成やルールが残っているという根本的な原因がありました。 会社として目指すオーナー提案の理想像は、①資産形成提案(建築提案、購入、売却、相続サポートなどのハイレベルなコンサルティング)、②資産価値UP提案(リノベーション、大規模修繕提案など)、③空室対策提案という段階を踏むものですが、現実には、現場社員のレベル感と業務の落とし込みにギャップが生じ、まずは徹底すべき③の空室対策提案すら十分に機能していないケースが散見されます。

高知ハウス様も例外ではなく、オーナーコンサルティング強化の前に、まずは既存オーナーに対する空室対策管理を徹底することが急務であるという結論に至りました。 つまり、「当たり前のこと」である原状回復の迅速化と効果的な空室対策を、改めて組織全体で取り組む必要があったのです。

高知ハウス様はいかにしてV字回復を成し遂げたのか?~具体的な施策と驚きの成果~

高知ハウス様では、「原状回復・空室対策」の提案業務をゼロから徹底的に見直すために、下記の13のステップで再強化を図りました。

(1)オーナー担当の見直し:オーナーをランク付けし、社員の提案レベルに合わせて担当を再配置
(2)オーナー提案チームのリーダー再任:オーナー提案を牽引するリーダーを改めて任命
(3)空室対策ルールの導入:空室対策シートの刷新、空室対策ランクの共通化、提案業務の見える化などを実施
(4)管理部・リーシング店舗を巻き込んだ、空室対策フローチャートの見える化:部門間の連携を強化し、業務プロセスを明確化
(5)管理部・リーシング店舗を巻き込んだ、空室対策会議の導入:定期的な情報共有と連携を図るための会議体を設置
(6)担当別・エリア別入居率の見える化:データに基づいた現状分析を可能に
(7)退去から商品化のフローの見直し:空室期間を短縮するための業務プロセスを最適化
(8)退去から商品化の期日管理と提案の抜け・漏れ・遅れのないように見える化:進捗管理を徹底し、機会損失を防ぐ
(9)オーナー提案数・商品化数・訪問数の見える化:活動量を可視化し、目標達成への意識を高める
(10)売買チームとのトスアップルール作り:売買部門との連携を強化し、新たなビジネスチャンスを創出
(11)売買チームとの連携ルール作り(管理担当・売買担当のタッグチーム作り):より緊密な協働体制を構築
(12)資産コンサルティング提案が得意なメンバーによる、CF提案・オーナーカルテ作り:高度な提案スキルを持つ人材を活用
(13)上記をKINTONEに管理:情報の一元化と共有、業務効率化を実現するためのITツールを導入

これらの施策を実行した結果、高知ハウス様では、工事期間が10日以上短縮され、工事売上が昨年対比で127%UP、8,000万円増という驚異的な成果を上げられました。 さらに、昨年比での純増入居数も+100件増となり、オーナー提案チームの強化にも繋がりました。

特に注目すべきは、情報共有基盤としてkintoneを導入・活用した点です。 導入前は、基幹システムに加え、各部署や業務ごとに様々なアプリやシステム、さらにはスプレッドシートが乱立し、情報連携の遅延や不備、二重入力、情報共有漏れなどが頻発していました。 kintoneの導入により、お客様情報、オーナー様情報、物件情報が一元管理され、入居者様のトラブル管理、リフォーム、退去清算などの顧客管理も行えるようになりました。 これにより、集計作業の手間が大幅に削減され、毎週のKPI数値チェックも容易になり、入力漏れもほぼなくなったとのことです。

高知ハウス様の事例は、原点である「原状回復・空室対策」の徹底的な見直しと、それを支える効率的なITツールの活用がいかに重要であるかを明確に示しています。

この素晴らしい成功事例について、株式会社高知ハウス 代表取締役社長 和田英知 氏にご登壇いただき、2月の繁忙期ではございますが、経営者の皆様必見の特別講演を開催する運びとなりました。

講演では、今回の取り組みの詳細や、kintoneの効果的な活用方法、オーナー提案チームの強化戦略など、他では聞けない貴重なお話を直接お伺いすることができます。

ぜひこの機会にご参加いただき、貴社の業績向上、そしてオーナーとの信頼関係強化にお役立てください。

【オンライン開催】原状回復・空室対策提案業務をゼロから見直すセミナー

原状回復・空室対策提案業務をゼロから見直すセミナー

【開催日時】
2025/06/20 (金) 10:00~12:30@オンライン
2025/06/23 (月) 10:00~12:30@オンライン
2025/06/27 (金) 13:00~16:30@オンライン

【講座内容】
★第1講座★
管理業務品質における全国の傾向と今後の流れ
・デジタル活用で急速に進む、管理業務の高品質化と高生産性化
・成果を出すために把握しておくべき、賃貸管理会社の課題傾向とその対策

株式会社船井総合研究所 杖本悠河

★第2講座★
賃貸管理の品質向上と、業績向上までの軌跡
・退去後工事の品質向上に取り組む前とその後の変化
・当社が実施している退去関連業務の仕組み

株式会社高知ハウス 代表取締役社長 和田英知 氏
株式会社高知ハウス 執行役員 新谷洋二 氏

★第3講座★
『原状回復』・『空室対策提案』業務を0から見直し、オーナー提案力向上を3ヵ月で実現するための落とし込み手法
・KPIと進捗管理の実施方法
・退去後工事高速化のポイント
・成功する会社と失敗する会社の特徴

株式会社船井総合研究所 上野拓也

★第4講座★
明日から自社で実行するための戦略まとめ
・退去工事高速化を実現するためのポイントまとめ
・明日から自社で実施いただくためにお伝えしたいこと

株式会社船井総合研究所 青木一将

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