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まだ、賃貸仲介を【分業】していない経営者様へ
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いつもメールマガジンをお読みいただき、ありがとうございます。船井総研の林です。今回は賃貸仲介業務の分業化とその成功事例についてお話しします。
最近の賃貸仲介業界では、業務手法が大きく変化しており、業績が向上している企業の多くは、「分業化」によって業務効率を最大化し、成果を上げていますのでこの手法の有効性はもはや疑う余地はないと思います。
しかし、まだ分業化に踏み切れていない会社や経営者も少なくありません。
まずは「分業」と言ってもどんな業務を分業化すべきかについてお話しします。分業化すべき業務は大きく4つに分けられます。
■分業化するべき業務
①物件のネット入力
②反響対応
③物件案内
④賃貸借契約書の作成関係
実は、①~④の順番通りに分業化していく順序も重要です。①の「物件のネット入力」が最初なのは、この業務が安定すれば店舗の反響が増加するためです。次に②の「反響対応」の分業化がおすすめで、これが安定すると来店数が増加します。要するに、「ネット入力」と「反響対応」の分業化による業務効率の向上は売上へのダイレクトなインパクトが期待できます。①と②が分業化された後に、③と④に取り組むのが良いでしょう。契約書の作成について、営業として優秀な社員ほど「契約書業務」が苦手なケースが多く、そこを分業化することで、今まで契約書作成に充てていたトップ営業の社員の時間をお客様の接客数の向上に充てられます。
私も様々な会社で分業化を導入してきましたが、このモデルの効果は大きく、大きな業績向上を実現したクライアントが数多くいます。
実例として、東京都江戸川区にある株式会社コーユー様は、地域密着の老舗不動産会社です。コロナ前の4~5年前から早々と分業体制を取り入れていました。分業モデル導入のきっかけは、コーユー様に創業初の高卒の新卒女性社員が入社したことでした。「新卒を採用したものの、彼女に何をしてもらえば良いのか」と悩んでいた時で、まずは反響対応なら出来るかな・・・と半信半疑で任せた所からスタートしました。コーユー様の場合、分業モデル開始時は以下のような配置でした。
入力業務:パート社員(業界未経験)
反響対応:新入社員1名(新卒1年目)
営業:既存社員4名(ベテラン)
この配置展開により、結果的に新入社員が大活躍し、2年で賃貸仲介売上が146%を達成しました。
今回、2024年3月25日には株式会社コーユー様の千島社長をお招きしてセミナーを開催します。こちらのセミナーでは、千島社長自ら分業制導入に至ったきっかけや反響対応スタッフの育成等についてお話頂きます。大変貴重な機会となりますので、是非”賃貸仲介の分業化を検討されている経営者様”にはご参加頂ければと思います。
▼セミナー詳細はこちら
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/108845
次回もこのテーマをさらに深掘りし、具体的な分業化の手法についてお話しします。お楽しみに!