コラムCOLUMN
非営業社員が収益貢献するために取り組むべきこと
- カテゴリ:
- コンサルティングコラム
いつも当メールマガジンを御愛読いただきありがとうございます。
前回もお伝えさせていただきました通り、中小企業にとって、営業社員の採用がどんどん厳しくなってきております。
そうなると、経営者としては、事務で採用したスタッフにも収益貢献してもらいたいという思いがもあるのではないでしょうか。
そのことも踏まえ、今回は事務スタッフでも収益に貢献できる方法についてお伝えさせていただきます。
【収益貢献の方法は考え方次第】
最近よくご相談いただく内容で
・中途管理物件の入居者が保証会社に入っていない
・工事代金の請求漏れがあり未収になっている
・無保険の入居者が増えてしまっている
等、本来あるべき形で業務が回っていないという事案があります。
こういったケースを解消していくことも収益貢献の一環になります。
保証会社未加入の入居者に対しては、初回のみオーナー負担でご加入いただくことにはなりますが、滞納時のリスク回避という意味合いで収益貢献が可能になります。
また、入居者、オーナーどちらでも、未収となっている工事代金を回収することは
そして、無保険入居者の保険加入が500件獲得できれば、保険会社からのフィーが500件分売上となります。
全てにおいて、郵送やで電話で、催促や加入促進を進めていく形になりますが、営業未経験者でも手紙を送ることや決められたトーク内容で電話をすることはできるでしょう。
【営業支援ができるのが理想的】
さらに上位のレベルで収益貢献ができるのが、営業支援という形になります。
成功事例として挙げられるのは、
・賃貸・売買のポータルサイトへの物件掲載やメンテナンス
・お部屋探しの方からの反響対応
・査定反響時の机上査定~訪問査定アポイントの獲得
等となります。
物件掲載に関しては、我々船井総研でも常々お伝えしておりますが、掲載の専任者を配置することを推奨しております。賃貸営業未経験者でも実施が可能にはなりますが、物件入替え(メンテナンス)や掲載物件選定のポイントは教え込む必要があります。
お部屋探しの反響対応に関しては、こちらも近年反響対応の専任者を配置し、来店前営業を重視する会社が増えてきております。
こちらの業務は一見すると営業経験者が向いているようにも思えますが、実際のところは、「レスポンスの速い人」「連絡がマメな人」「気遣いのできる人」の方が向いております。
机上査定や訪問査定アポイントの獲得に関しても同様で、要は反響に対して即レスし、その後高頻度で追客ができる人の方が向いているということです。
【事務スタッフにも貢献度に応じた評価を】
とはいえ、今までと違う仕事を担ってもらうにあたって、成果に応じた評価をし、その分野でのキャリアアップが可能な形にしていく必要があります。
そのためには、全社的な評価制度の構築が必要です。
収益貢献に関する目標設定を行い、それに対する達成度合いで評価される形のすることで、「やりがい」や「モチベーション」を高めることができます。
どんなに優秀な社員でも、非営業職で評価され出世していくのはなかなか難しいのではないでしょうか。
これは大企業でも中小企業でも共通して言えることかと思います。
今回ご紹介させていただいた内容は、我々のコンサルティングサービスの中で実践してきた事例の一部ですが、9月2日に、非営業社員が収益貢献することで高生産性を実現することをテーマにしたセミナーを開催する運びとなりました、
人件費を含む経費関連が高騰する中で、中小企業は今一度生産性に目を向ける必要があります。
今年はこのテーマでセミナーを開催するのが最初で最後になるかと思います。
下記、セミナー詳細になりますので、ご興味のある方は、この機会にぜひご参加ください。
生産性を上げる!管理業務効率化セミナー
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/115352
【開催日時】
9月2日(月)船井総研 船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエア TOKYO
【講座内容】
★第1講座★
生産性を上げるために今すぐ取り組むべき管理業務効率化
営業社員の非生産業務を無くし、より生産性の高い業務に集中させるためには何をすべきかお伝えいたします。
株式会社 船井総合研究所 三上 圭治郎
★第2講座★
不人気業務は自社でやらない!クレーム対応アウトソース化の実践事例大公開
社員が疲弊するクレーム対応業務を、効率的にアウトソースする手法についてお伝えいただきます。
株式会社 ヴァンガードスミス 代表取締役 田中 慶太 氏
★第3講座★
物件の巡回・清掃業務のアウトソースが推奨される理由
清掃や巡回業務を効率的にアウトソースする手法について解説いただきます。
COSOJI 株式会社 カスタマーサクセス責任者 執行役員 宮川 沙織 氏
★第4講座★
明日から実践していただきたいこと
本日の内容を踏まえ、明日から実践していただきたいことについてお伝えいたします。
株式会社 船井総合研究所 林 建人