コラムCOLUMN
◤賃貸仲介◢強い会社は人手不足だからこそ分業する!
- カテゴリ:
- コンサルティングコラム
いつもありがとうございます。船井総研の木村です。
賃貸不動産ビジネスで「組織づくりから業績を上げる」お手伝いをしています。
帝国データバンクが2023年度の「人手不足倒産」件数が
前年比2倍の313件だったというニュースもありました。
業種・商圏を問わず、
避けては通れないこれからの経営課題が「人手不足」です。
・人手不足だからこそ、省人化したい
・人手不足だから、生産性を上げ、給与を上げ、採用しやすくしたい
といったご相談も多くいただきます。
そこで、
人手不足時代を突破するために、
「賃貸仲介ビジネスにおける分業制」を
導入した会社様の事例をご紹介します。
============
【今回お伝えしたいこと】
1.そもそも、人手不足の時代になぜ分業化?
2.20年で10%人口減の中、一年で賃貸仲介を116%成長された会社様
3.ヨコの分業だけでは業績が上がらない!タテの分業こそが活性化のカギ
============
1.そもそも、人手不足の時代になぜ分業化?
広告費と人件費の増加により、
年々利益が出なくなる「賃貸仲介ビジネス」のご相談を
船井総研へ多数いただきます。
そこで、
時流適応した『賃貸仲介モデル』をお伝えすると、
「うちは人がいないから、分業はできない…」
「先日退職が出たばかりで、体制変更は難しい…」
という言葉を頂戴します。
本当に
「人手不足だから分業ができない」のでしょうか??
分業化には、
・一部を専任化すれば「会社で最も注力したい部分」に集中できる
・兼務業務が減ると、仕事が捗る
・結果として、これまでよりも必要な人員が減る(残業時間が減少する)
といったメリットもあります。
※ちなみに、業務が中断してから、元の集中力に戻るまで
およそ23分かかると言われています。
分業化を組織づくりの観点からみると、
3つのメリットがあります。
①採用のハードルが下がる
②職務が絞られ、未経験者の負担が軽減される
③研修トレーニングで育成しやすくなる
やることが明確な分、
入社後のギャップも少なく、
一つマスターしたら、その次へ、と
キャリアステップも描きやすいです。
さらに、職務に特化した「研修トレーニング」を
組み合わせれば、早期育成も可能になります。
この「研修トレーニング」や
「社内でのキャリアステップ」を
現場任せ・本人任せにしてしまうと、
未来を描けない若手の退職に繋がります。
リクルートの調査でも、
新入社員の上司に期待する内容が
変わってきていることが分かりました。
「あなたが上司に期待することは何ですか?」という問いに対して、
この10年間で最も伸び率が高い回答は
「一人ひとりに対して丁寧に指導する」でした。
Z世代が「会社の教育体制」を
重視していることが伺えます。
人手不足だからこそ、
入社後の定着も抜かりなく対策しておきたい時代。
頭数や人口減少の数字だけで
「分業化」を見送る前に、
一度、分業化で成功した事例を見ていただきたいです。
さて、ここからは
人口減少商圏の中、
分業化で人員を調整し、
一年間で、業績を116%成長させた
会社様のご紹介です。
2.20年で10%人口減の中、一年で賃貸仲介を116%成長された会社様
神奈川県横須賀市、人口約38万人の商圏で、
たった一年で賃貸仲介売上を116%成長された
会社様の取り組み事例です。
分業化を通して、
人員を
前期:6.5名 から
今期:4.0名 へ
縮小しながら、業績を伸ばされていらっしゃいます。
(パート:0.5名換算)
この会社様が一番チカラを入れた取り組みが
「反響来店率」を上げるための施策です。
業界課題である「上がらない反響来店率」に
分業化の考えを当てはめ、
次の3つを行ないました。
①反響対応の専任者を設置し、来店前から接客をする
②反響対応専任者に研修トレーニングを行なう
③専任者同士で情報のバトンが渡るよう、CRMシステムを取り入れる
一つ一つ解説すると長くなってしまうので、
詳しくは文末掲載のセミナーにて
生の声をお聞きいただけたら幸いです。
本メルマガ・コラムでは
「②反響対応専任者に研修トレーニング」について
少し触れます。
皆さまの会社では
「研修」「トレーニング」は取り入れていますか?
その「研修」「トレーニング」は
自社の課題とマッチしていますか?
反響来店率が数年上がらないのに、
「営業ロープレ」ばかりをやり続けていませんか?
ご紹介した横須賀の会社様では、
船井総研と一緒に「反響来店率アップのための研修ロープレ」を行ない、
メール反響来店率を5%アップすることが出来ました。
分業体制も見直し、
結果的には人員を減らしたうえで、
業績アップにつながり、
生産性は2倍にもなりました。
ぜひ、
こちらの会社様の取り組みを聞いていただき、
自社にも取り入れてくだされば幸いです。
3.ヨコの分業だけでは業績が上がらない!タテの分業こそが活性化のカギ
最後に、少しだけ補足です。
分業制の話をご提案すると
「業務に応じたヨコの分業」だけが
議論されることがあります。
もちろんヨコの分業も大切ですが、
分業された各チームをつなぎ、
個々人のキャリアステップを応援するのは
「タテの分業」の役割です。
「ヨコの分業」だけでは
また「成長の踊り場」を迎えてしまいますので、
ぜひ船井総研へご相談ください。
無料の経営相談という形で
貴社の課題を一緒に整理してまいります。
https://www.funaisoken.co.jp/form/consulting
人手不足の時代に「ワンチーム分業体制」でもう一度勝つ!
【開催日時】
・6月25日(火)船井総研 東京本社(八重洲オフィス)
【講座内容】
★第1講座★
20代の若手が即戦力になるデジタル時代の賃貸仲介
・赤字が常識?の賃貸仲介はDXでこんなに儲かる!
株式会社 船井総合研究所 原 雅也
★第2講座★
契約0件だった営業社員が売上ランキング入り
・入社1年目の若手社員が入社3カ月で月80万の安定売上
・反響来年率50%、来店成約率70%の強い営業づくり
日光建設 株式会社 代表取締役 前田 亮祐 氏
★第3講座★
営業力はDXでガラッと変わる
・タイパ重視の営業ロープレが、若手社員の営業力を爆上げする
・実際の商談トークのAI採点で本番でも強い営業育成する
・高収益DX賃貸仲介へのモデルチェンジで一人勝ちできる!
株式会社 船井総合研究所 宮下 一哉