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2025年以降の塗装業界で生き残るための経営判断とは?
2025年以降、塗装業界は「二極化」が進み、現状維持は衰退を意味します。生き残るための経営判断は、「塗装屋」から組織的な「塗装会社」への転換です。具体的には、商圏人口20万人でのドミナント展開によるシェア拡大、大規模修繕や公共工事への多角化、そしてDXによる生産性向上が不可欠です。
塗装業界は今、かつてない転換期を迎えています。2025年から2026年にかけて、市場環境は「安定成長期」から、コスト高と競争激化による「淘汰の時代」へと突入します。
リフォーム市場全体は4兆円規模で推移していますが、塗装業者の新規参入は年間約2,000社ペースで増加しており、一方で「販売不振」による倒産件数も過去最多を更新する勢いです。
このような「多産多死」の時代において、経営者が下すべき決断は、家業的な「塗装屋」から、持続的に成長し続ける「塗装会社」へと脱皮することです。生き残りをかけた3つの重要な経営判断について解説します。
1. エリア戦略の転換:20万人商圏でのドミナント展開
かつては広域から集客して売上を作るモデルが主流でしたが、これからの勝ちパターンは異なります。商圏を「人口20万人」に絞り込み、そのエリア内で圧倒的なシェア(一番店シェア26%以上)を獲得する「ドミナント戦略」への転換が必要です。1店舗あたり売上1.5億~2億円を着実に作り、それを複数店舗(3~5店舗)展開することで、エリア内での認知度を最大化させます。商圏を狭めることで移動効率を高め、販促密度を上げることで、最終的に100万人商圏で年商10億円を目指す体制を構築します。これにより、集客コストの高騰を防ぎ、利益率の高い盤石な経営基盤を築くことができます。
2. 事業の多角化:「住宅塗装一本足」からの脱却
住宅塗装は安定した需要がありますが、競争が最も激しい分野でもあります。持続的な成長のためには、既存の商圏内で新たな収益の柱を作る「業態付加・多角化戦略」が不可欠です。
- 大規模修繕・工場改修への参入:住宅塗装で培った技術と提案力を活かし、アパート・マンションの修繕や工場の改修工事へ参入します。これらは客単価が高く(数百万〜数千万円)、住宅塗装とは異なる顧客層を開拓できるため、売上の桁を変える起爆剤となります。
- 公共工事の活用:公共工事に取り組んでいる企業は、取り組んでいない企業と比較して営業利益率が高い傾向にあります。売上の変動はありますが、高い利益率を確保する手段として有効です。
- LTV(顧客生涯価値)の最大化:OB顧客に対して、塗装だけでなく「エコキュート」や「太陽光発電」などを提案し、顧客一人当たりの収益性を高めます。これにより、新規集客コストをかけずに売上を作ることが可能になります。
3. 組織とDXへの投資:「年商の壁」を突破する
売上規模を拡大する過程には、必ず「壁」が存在します。年商3億円の壁は「販促投資」で越えられますが、5億円の壁は「営業の仕組化」、そして10億円の壁は「人材投資」でなければ越えられません。
特に2026年以降、深刻化する人手不足に対応するためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)が必須です。顧客管理(CRM)や見積作成の一元管理はもちろん、動画マニュアルやAI音声解析を用いた教育システムを導入し、未経験者でも早期に戦力化できる環境を整備します。DXは単なる効率化ではなく、社員の定着と生産性向上を実現するための生存戦略です。
2025年以降の塗装業界で生き残る企業とは、変化に対応し、常に新しいことに挑戦できる企業です。「現状維持は衰退」と捉え、「エリア戦略(多店舗化)」「多角化戦略(新規事業)」「DX戦略(仕組化)」の3つを連動させ、売上成長率115%以上、営業利益率3%以上を維持する「サステナグロースカンパニー(持続的成長企業)」への変革を決断できる経営者だけが、次の時代を勝ち抜くことができます。










