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営業スキル、塗装スキルよりも大切なスタンスについて

こんにちは 船井総研の東海(あずみ)です。

「社員のスキルアップには力を入れているけど、どうも現場の雰囲気が良くならない」「社員の定着率が上がらないのは、もしかしてスキルの問題じゃないのかも?」そうお悩みの住宅塗装会社の経営者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしかしたら、その問題、スキルの問題ではなく「スタンス」の問題かもしれませんよ!

この記事では、住宅塗装会社で働く皆さん、そして経営者の皆さんが抱える「人材育成」や「組織づくり」の悩みを解決するヒントとして、なぜスキルよりもスタンスが重要なのか、そしてスタンスを育むための具体的なアプローチについて詳しくご紹介します。この記事を読めば、あなたの会社の現場が今よりもっと強固なチームになり、社員一人ひとりが自律的に成長していくための道筋が見えてくるはずです。特に、「社員のモチベーションを上げたい」「チームワークを強化したい」「離職率を下げたい」と考えている経営者の方にぜひ読んでいただきたい内容です。

住宅塗装会社でなぜスタンスが重要なのか
スタンスとは何か?
「スタンス」とは、一言でいえば「仕事や物事に対する姿勢や心構え」のことです。例えば、言われたことをただこなすだけでなく、「どうすればもっと良くなるか」を自ら考え、行動する積極性。あるいは、困難な状況に直面しても、諦めずに解決策を探し続ける粘り強さ。これらはすべてスタンスの一部です。

住宅塗装の現場では、技術的なスキルはもちろん重要です。しかし、どれだけ高いスキルを持っていても、お客様への配慮が欠けていたり、チームとの協調性がなかったりすれば、決して良い仕事とは言えません。例えば、完璧な塗装技術を持っていても、お客様への説明が不十分だったり、作業中のマナーが悪ければ、お客様からの信頼を得ることは難しいでしょう。

スキルだけでは乗り越えられない壁がある
皆さんの会社でも経験があるかもしれませんが、どれだけ優秀なスキルを持った職人でも、スタンスが伴わないと問題が起こりがちです。例えば、自分の技術に絶対の自信があるあまり、他のメンバーの意見を聞き入れなかったり、新しい技術の習得に意欲を示さなかったりするケースです。

住宅塗装の仕事は、決して一人で完結するものではありません。お客様との綿密な打ち合わせから始まり、下地の準備、塗装作業、そして最後の点検まで、多くの工程があり、それぞれが密接に連携しています。そして、現場には様々な状況や予期せぬトラブルがつきものです。そんな時、個々のスキルだけでなく、チーム全体で協力し、前向きに取り組むスタンスが求められます。

例えば、急な天候の変化で作業計画の変更を余儀なくされた場合、スキルがあっても「もう無理だ」と諦めてしまっては、納期に間に合わない可能性があります。しかし、「どうすればこの状況を乗り越えられるか」をチームで考え、協力するスタンスがあれば、きっと最善の道を見つけられるでしょう。

スタンスが社員の成長を加速させる
スタンスは、個人のスキルアップにも大きく影響します。例えば、「常に新しいことを学びたい」というスタンスがあれば、自ら講習会に参加したり、先輩に積極的に質問したりと、能動的にスキルを磨こうとします。結果として、スキルの習得スピードも格段に上がります。

逆に、「言われたことだけやればいい」というスタンスでは、いくら教育研修に投資しても、その効果は限定的です。なぜなら、自分から学ぶ意欲がなければ、どんなに良い情報や機会を与えられても、それを吸収しきれないからです。

住宅塗装の業界は常に進化しています。新しい塗料や工法が次々と開発され、お客様のニーズも多様化しています。こうした変化に対応し、持続的に成長していくためには、社員一人ひとりが「学び続ける」というスタンスを持つことが不可欠なのです。

住宅塗装会社でスタンスを育むための具体的なアプローチ
経営者がスタンスを示す
社員のスタンスを育む上で、最も重要なのが経営者自身のスタンスです。経営者が常に前向きで、挑戦を恐れず、社員を信頼するスタンスを示せば、社員も自然とその姿勢を見習います。

例えば、「失敗してもいいから、まずはやってみよう」というメッセージを日頃から伝えたり、社員の意見に耳を傾け、積極的に取り入れる姿勢を見せることです。経営者自身が「完璧」である必要はありません。大切なのは、誠実で、常に改善しようとするスタンスを見せることです。

コミュニケーションの活性化
スタンスは、日々のコミュニケーションの中で育まれます。社員同士、あるいは上司と部下が本音で話し合える環境があるかどうかが重要です。

例えば、定期的なミーティングの場を設け、良い点だけでなく、改善点や課題についてもオープンに話し合えるようにする。また、1on1ミーティングなどを通じて、個人の悩みや目標に寄り添うことも有効です。互いの意見を尊重し、建設的な議論ができるようなコミュニケーションを心がけることで、社員は安心して自分の意見を述べ、前向きに仕事に取り組むことができるようになります。

役割と責任の明確化
社員が自分の仕事にオーナーシップを持つことで、スタンスは向上します。そのためには、それぞれの役割と責任を明確にし、裁量を与えることが重要です。

「この仕事は自分が責任を持ってやり遂げる」という意識が芽生えることで、より積極的に問題解決に取り組んだり、質の高い仕事を追求するようになります。もちろん、ただ丸投げするのではなく、必要に応じてサポートやフィードバックを行うことも忘れてはいけません。適切な権限委譲は、社員の「自分ごと」というスタンスを育みます。

成功体験を積み重ねる機会の提供
人は成功体験を通じて成長し、自信を深めます。小さなことでも良いので、社員が「できた」「貢献できた」と感じられる機会を意識的に作ることが大切です。

例えば、新しい仕事に挑戦する機会を与えたり、困難な案件を乗り越えた際に、その努力をきちんと評価し、称賛することです。成功体験は、社員の「次も頑張ろう」という前向きなスタンスを育み、さらなる成長へと繋がります。

失敗を許容し、学びの機会とする文化
スタンスを育む上で、失敗に対する考え方も重要です。失敗を厳しく咎める文化では、社員は新しい挑戦を恐れるようになり、消極的なスタンスに陥りがちです。

失敗を「学びの機会」として捉え、なぜ失敗したのか、どうすれば次に活かせるのかを一緒に考える文化を醸成することが大切です。失敗から得た教訓は、その後の成長に大きく貢献します。「失敗は成功のもと」という言葉があるように、失敗を恐れないスタンスが、社員の積極性を引き出します。

まとめ
住宅塗装会社において、技術的なスキルはもちろん重要ですが、それ以上に「スタンス」が組織の強さや社員の成長に大きな影響を与えることがお分かりいただけたでしょうか。

お客様への誠実な対応、チームワーク、そして困難に立ち向かう姿勢。これらすべてはスタンスから生まれます。経営者が模範となり、コミュニケーションを活性化し、適切な権限を与え、成功と失敗から学ぶ機会を提供することで、社員一人ひとりのスタンスは着実に育まれていきます。

「人」が財産である住宅塗装業界において、社員のスタンスを育むことは、会社の未来を築く上で最も重要な投資と言えるでしょう。ぜひ、今日からあなたの会社の「スタンス改革」に取り組んでみてください。

ここまでお読みくださいありがとうございました!次回もお楽しみに!

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