M&A

原価検討会、やります!

 
建築費が高騰を続けています。

先日伺った建築会社では、この2年間で坪単価65万だった見積りが78万と2割増しになっていました。粗利率は何とか20~22%確保できる計画のようですが、一時は27~28%だったことを考えると楽観視はできません。皆様は、いかがでしょうか。

さて、向かうところそんなお話ばかりということもあり、ついに「原価検討会」をやろうではないか、となりました。お集まりいただくのは高齢者・障がい者住宅 土地活用研究会の会員企業6社。こうした取り組みは初ではないのですが、以前は見積りの出し方が各社バラバラで比較検討が出来なかったので汗、今回はしっかり準備を進めています。

原価検討会は以下の段取りで開催を予定しています。
・商圏が重ならない会員企業6社様がご参加(山形、愛知、埼玉、広島、徳島、福岡)
・積算するのは木造の高齢者住宅(33室)と障がい者グループホーム(10室)
・共通の詳細図面と積算フォーマットをもとに実行予算をはじいていただく
・当日は各社の社長ならびに工務担当者にご参加いただく実行予算の突き合わせ

準備段階での感想としては、これは私も不勉強だったのですが、住宅会社とゼネコンでは驚くほど積算の仕方に違いがあるということです。普段、「おたくは坪単価いくらですか?」という会話に意味があったのか?と思ってしまうほど、各社、坪単価の前提要件が違います。結局は何を含める、含めない、詳細な数量に至るまで要件を合わせないとちゃんとした比較検討には至らないですね。

今回、どれだけのコストダウン効果が見込めるかが気になるところですが、いずれにしましても、今現在できる最も手っ取り早いコストダウン手法であることは間違いありません。今回は初開催ですが、半年スパンで継続的にやりましょう、という声も既に上がっています。会員企業は50社以上あるので新しいグループでの開催も考えると本当に忙しくなりそうですが、それだけの価値があるということを強く実感しているところです。

変化が求められる時代にこそ、井の中の蛙にならないために気を付けたいものですね。