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「建設ラッシュ来たる!“小さな病院”の実態とは」

「建設ラッシュ来たる!“小さな病院”の実態とは」

先日、ある3階建て老人ホームの
現場見学会を開催いたしました。
建築費3億、延床290坪、36床の
木造耐火建築物です。

タイトルで“病院”と書いたのは、
この老人ホームが単なる老人ホームではなく、
10名もの看護師が常駐し、
どんな重症な患者でも受け入れ、
最期のお看取りまで行う老人ホームだからです。
まさに病院のミニ版です。
最近はナーシングホームや、ホスピスとも
言われていますから、一度は耳にしたことが
あるかもしれません。

ここは開設しまだ3ヶ月目ですが、
入居の問い合わせが多く、
既に半分が埋まっています。
運営会社にとってはこれが5棟目ですが、
まだまだこの手の老人ホームは少なく、
建てれば建てるだけニーズがあるようです。

さて、この小さな病院、
通称「ナーシングホーム」の事例が
全国で急速に広がっています。
その社会的背景を以下に整理してみましたので、
建築会社の皆様がナーシングホームを建築提案
していかれる際は、是非おさえていただきたい
ところです。

(1) 社会保障費の削減の為、国は在宅医療(病院外の医療)を強く推進している
(2) その為に、病院の早期退院とベッド数の大幅削減に取り掛かっている
(3) 一方、2025年には団塊の世代が全員75歳以上になる
(4) つまり、医療依存度が高い高齢者が爆発的に増える
(5) 2025年には看取り難民が50万人に昇るとも言われている
(6) 上記を背景に、病院を辞めた看護師が訪問看護による在宅医療をケースが急増している
(7) 医療依存度の高い利用者に対しては、自宅ではなく老人ホームで療養することで、家族の負担軽減と医療処置の適切化が図れる

つまりナーシングホームとは、
入院も自宅療養も叶わない「行き場のない人」に
寄り添い、膨張し続ける社会保険料費の抑制にも寄与し、
ご家族や医療従事者の負担も軽減する建物なのです。

付け加えると、ナーシングホームは
通常の老人ホームの少なくとも2~3倍の
収益が見込める仕組みになっています。
その為、高い給料の看護師を雇ったとしても、
十分経営が成り立つので、
自信をもって地域の訪問看護ステーションや
病院、クリニックに提案していただければと思います。

いかがでしょうか。
ナーシングホームを知っている、という
人はまだまだ多くありません。
下記にレポートを作成しましたので、
本日お伝えした内容の振り返りに
ご活用いただければと思います。

ダウンロードはこちらから

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。