今足りない、「難病患者」向け老人ホーム

おはようございます、
船井総合研究所の永田と申します。

本日のテーマは、
最近全国で少しずつ増えつつある、
「難病患者向け老人ホーム」についてです。

難病とはご存知の通り、「不治の病」です。
代表的な疾患は末期がんやパーキンソン病、
ALSといったものですが、
とりわけ末期がんにいたっては毎年40万人が
亡くなっており、年間死亡者数137万人の
3割を占めるほどです。

悲しいことに、こうした方々の8割近くは
「自宅で最期を迎えたい」という
希望が叶わず、病院で最期を迎える現実があります。

これは本人と家族、双方の葛藤によるものです。

本人が自宅で看取られたい思っても、
「まわりに迷惑をかけて死ぬのは辛い」
「トイレの世話を家族にさせるのは情けない」
と切実に悩む方は多く、

看取る側の家族も、
「いざという時に適切な処置が出来ないことが不安」
「生活があり、仕事を辞めるわけにもいかない」
といったジレンマを抱えることになります。

こうした課題を解決するのが、
難病患者向け老人ホームです。
最近はナーシングホームという名前で
精通しているように思います。

ナーシングホームは、介護士、看護師、医師が
三位一体で看取りまで行う老人ホームです。
老人ホームと言えど、年齢制限はありません。

治療が目的ではなく、精神的なケアが中心で、
死への恐怖を和らげ、余生をより充実し、
穏やかに、最期を迎えるお手伝いをする場所です。

そして、本人が死ぬ前にどうしても
やりたかったことを叶えてあげられる
場所でもあります。

例えば、
死ぬ前に、好きなものを好きなだけ食べたい
死ぬ前に、好きな歌手のコンサートに行きたい、
死ぬ前に、思い入れの場所に行きたい
死ぬ前に、あの人に感謝の想いを伝えたい
死ぬ前に、あの人に謝りたい

人の“死に際”に正面から向き合うのが
ナーシングホームです。

しかし、患者の余生と家族の想いに
寄り添うケアを病院に求めるのは、
本来的に、大変難しい話です。

病院は、なるべく多くの人を治療し、
根治させ、いかにベッドの回転率を上げるか。
それが病院としての評価であるため、
ナーシングホームとは役割が異なるのです。

ナーシングホームは、まだまだ足りません。

配偶者に先立たれ、身寄りのないという方も、
大勢います。
長い年月をかけて過ごした人生の最期の時が、
孤独であっていいわけはありません。

「最高の最期を創る」というミッションは、
医療・介護・障害福祉の担い手はもとより、
建築会社の皆様の”気づき”無しには
なし得ないことではないかと思います。

建築会社様向けには、ナーシングホームの
レポートも作成しましたので、ぜひ今後の
アクションの参考になればと思います。

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