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退去から商品化提案の抜け・漏れ・遅れによる機会損失を感じていませんか?
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いつも当メルマガをご愛読いただき、ありがとうございます。
船井総合研究所不動産支援部上野です。
本号では、「原状回復・空室対策」業務の全面的な見直しを行い、その結果として工事売上を昨年比で8000万円向上し、原状回復工事の期間を10日間短縮することができた成功事例をご紹介します。これにより、オーナー提案チームの能力強化にも寄与しました。
空室対策の提案や原状回復工事の効率化は管理会社にとって基本的な改善点であると思われるかもしれません。
「今更、そんな基本的なことを?」とお考えの方もいることでしょう。
しかし、これらの基本的な業務が形式的になってしまっているケースが、実は増えているのです。
管理業界において、オーナーへのコンサルティング提案を強化する動きが見られますが、その一方で、実際にオーナーへの提案を適切に行っている企業は少ないのが現状です。
例えば、私が相談を受けた高知で最も多くの管理戸数を誇る高知ハウス様も、この問題を抱えていました。
社長からは「オーナーコンサルティングチームをどう強化すればよいか」との相談がありましたが、実際には入居率の低下や原状回復工事に30日近くを要するなど、現場の状況は理想とはかけ離れていました。
このような状況は、高知ハウス様だけでなく、大規模な管理会社に共通する傾向です。
多くの場合、会社の成長がマンパワーやブランド力に依存しているため、中間管理職や幹部の体制が充分に整っておらず、成長の次の段階に移行できずに旧態依然とした組織やルールが続いています。
オーナー提案の理想の姿は以下の通りです:
1. 資産コンサルティング(高レベル)
– 建築提案、購入、売却(相続サポート)などの資産形成提案
2. 資産コンサルティング(低レベル)
– リノベーションや大規模修繕の提案による資産価値の向上
3. 空室対策提案
高レベルの提案ができる人材を増やすことは重要ですが、現場社員の能力に合わせて課題を適切に割り振ることが必要です。まずは、既存のオーナーの空室管理の徹底から始めることをお勧めします。
原状回復・空室対策の提案業務を見直しから、売上UP!そしてオーナー提案チームの強化につなげた手順とは?
高知ハウス様では下記の手順で再強化を図りました。
(1)オーナー担当制の再導入
(2)オーナー担当の見直し(オーナーランク付けと社員の提案レベルで振り分け)
(3)オーナー提案チームのリーダー再任
(4)空室対策ルールの導入(空室対策シートの刷新、空室対策ランクの共通化、提案業務の見える化等)
(5)管理部・リーシング店舗を巻き込んだ、空室対策フローチャートの見える化
(6)管理部・リーシング店舗を巻き込んだ、空室対策会議の導入
(7)担当別・エリア別入居率の見える化
(8)退去から商品化のフローの見直し
(9)退去から商品化の期日管理と提案の抜け・漏れ・遅れのないように見える化
(10)オーナー提案数・商品化数・訪問数の見える化
(11)売買チームとのトスアップルール作り
(12)売買チームとの連携ルール作り(管理担当・売買担当のタッグチーム作り)
(13)資産コンサルティング提案が得意なメンバーによる、CF提案・オーナーカルテ作り
(14)上記をKINTONEに管理
結果、
・工事期間は10日以上短縮
・工事売上は昨年対比で127%UPの売上8,000万増
・昨年比での純増入居は+100件増
となりました。
管理戸数増や売買の売上増はまだ微増となる昨年比5%増の結果ですが、
この体制になり2年目となる今期では開始数カ月で収益関連の売買の売上が倍増し始めています。
売買が強化されること、既存オーナーへの提案の流れが強化されることで、
ここから管理戸数拡大フェーズに入っていけそうです。
原状回復・空室対策の提案業務は、管理会社にとって当たり前の業務であり原点の仕事ですが、
まだまだ見直せる余地がありそうです。
原状回復・空室対策の提案業務を0から見直すことで、
オーナー提案業務の流れを再構築し、資産コンサルティング提案・オーナー提案ができる社員を増やし、
業績向上に繋げてみるのはいかがでしょうか?
今回はこちらの取り組みについて、
株式会社 高知ハウス 代表取締役社長 和田 英知 氏にご講演いただきます。
管理戸数8,000戸・高知NO.1の老舗管理会社が原状回復・空室対策の提案業務を0から見直すことで、
オーナー提案業務の流れを再構築し、資産コンサルティング提案・オーナー提案ができる社員を増やした業績向上
事例をお話いただきます。
是非経営者の皆様は必見の内容となっておりますので、是非参加をご検討ください。
▼原状回復・空室対策提案の業務をゼロから見直すセミナー▼
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/113302
【経営者様向け】
・退去業務に追われてオーナー接触頻度が下がり、本来取れるはずの案件が受注できていない
・社員がいつも「忙しい」と訴えてくるが、何が忙しいのか見えない
・入居率が95%を下回っている
・退去から募集、原状回復工事までの時間が遅く、オーナーから指摘の連絡が入る
・自社の管理の質が落ちている気がしている
■ゲスト講師
株式会社 高知ハウス 代表取締役社長 和田 英知 氏
管理戸数8,000戸・高知NO.1の老舗管理会社が原状回復・空室対策の提案業務を0から見直すことで、
オーナー提案業務の流れを再構築し、資産コンサルティング提案・オーナー提案ができる社員を増やした業績向上
事例をお話いただきます。
・工事期間は10日以上短縮
・工事売上は昨年対比で127%UPの売上8,000万増
・昨年比での純増入居は+100件増
■開催日程・費用
2024/06/13 (木) 13:00~16:30:オンライン
2024/06/24 (月) 13:00~16:30:オンライン
・費用 一般価格 20,000円 (税込 22,000円)/ 一名様
会員価格 16,000円 (税込 17,600円)/ 一名様