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外装塗装業界の離職率が高い理由徹底解説!
【目次】
・労働環境の改善
・賃金と待遇の向上
・適正な評価制度の導入
・教育と研修の充実
・仕事の魅力の発信
・ワークライフバランスの推進
1.外壁塗装業界の現状と課題
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市場規模と成長性
外壁塗装の市場規模は数千億円規模とされています。具体的な数字は調査期間や調査年によって異なりますが、リフォーム需要の拡大から外壁塗装への需要も増加傾向にあります。
矢野経済研究所の調査によると、2020年日本の住宅リフォーム市場全体の規模は6.5兆円と報告されており、その中でも外壁塗装は6億6000万円と重要なセグメントとなっています。
2.外壁塗装業界の離職率
外壁塗装業界の離職率について、具体的なデータは公表されていませんが他の多くの産業と比べて高い可能性があります。
特に職人の高齢化が進んでいること、若手の新規参入が少ないことが主な要因です。
総務省統計局によると、建設業界全体の組織率は年間で約10%~20%とされています。この数値は、外壁塗装業界も含まれると考えられます。
特に新入社員の3年以内の離職率が目立ちます。具体的には、厚生労働省のデータによると建設業全体の3年以内の離職率は約30%を超えることが多いです。
その原因として業務の過酷さがあげられます。
外壁塗装の作業は高所での作業が多いため、足場の設置や働準備作業が重労なことから肉体的負担が大きいことや高所作業での危険性、賃金と待遇の面など様々な要因で離職率が高くなっています。
このような離職率の高さは、業界全体の技術継承や品質維持に影響を及ぼし、企業の成長を阻害する要因となっています。そのため、業界全体での労働環境の改善や、若手職人の育成、賃金や待遇の見直しが急務となっています。
一方、例えば製造業やサービス業では、離職率は相対的に低い傾向があります。その背景として、製造業では安定した勤務環境と職場の安全性が比較的高く、サービス業では多様なキャリアパスが提供されることが多いためです。
3.外壁塗装業界の離職率を下げるための6つの対策!
外壁塗装会社の離職率を下げるためにはいくつかの取り組みが必要です。
1. 労働環境の改善
外壁塗装は肉体的にハードな作業が多く、労働環境の改善が急務です。特に安全対策を徹底し、現場での事故を防ぐことが重要です。適切な保護具の支給と定期的な安全研修を実施することで、職人の安心感を高めます。また、作業の効率化を図るための最新技術やツールを導入し、負担の軽減を図ります。
2. 会社ビジョンや方向性の共有
会社全体に会社のビジョンを共有することで従業員同士の協力や助け合いを促進し、チームの一体感が強くなります。また、ビジョンや方向性が明確であることで、従業員は自分の役割が会社全体にどのような影響するかを理解しやすくなります。結果的にモチベーション向上にも繋がります。
3. 適正な評価制度の導入
職人としてのキャリアパスが明確でないと、将来に不安を感じて離職することが多いです。
例えば主任、管理職、技術指導者などの役職を段階的に用意するなど昇進や給与アップが見込める制度を整え、長期的なキャリア形成を支援することが重要です。昇進や給与アップ制度を導入することで、従業員のモチベーションに繋がり離職率を下げ定着率をあげることができます。
4. 教育と研修の充実
新入社員向けに会社の文化や業務内容を理解してもらい能力を発揮できるようを発揮できるようにサポートすることで、新入社員が仕事の流れや重要な業務を素早くは把握することができ新入社員の自信、生産性の向上に繋がります。
5. 仕事の魅力の発信
外壁塗装の仕事の魅力を広く伝えることも重要です。仕事のやりがいや達成感、社会貢献の側面を強調し、ポジティブなイメージを広めることで、若い世代の職人志望者を増やすことが期待できます。
6. ワークライフバランスの推進
長時間労働の改善や休日の確保など、ワークライフバランスの向上を図ることで、職人が家庭やプライベートの時間を大切にできるようにします。これにより、長く働き続けられる環境が整います。
これらの取り組みを通じて、外壁塗装業界の離職率を下げれるだけでなく定着率をあげることにもつながります。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
外壁塗装業界の現状から離職率が高い原因について、
更に離職率を下げるための対策についてまとめて紹介してきました。
離職率の原因が知りたい方や原因に対して解決していきたい方。
そのような方々に向けて記事を書きました。
是非、この記事を読んだきっかけに離職率を下げる対策を行い
安定したビジネスモデルを確立していただけたらと思います。
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是非、船井総合研究所までご相談ください。
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