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【社長必見】リフォーム会社の役員報酬について徹底解説!
記事をご覧になっていただきありがとうございます。
この記事では、リフォーム会社の役員報酬についてご説明いたします。
【目次】
【①そもそも役員報酬とはなにか】
役員報酬は、企業の経営に携わる役員に対して支払われる給与や報酬のことです。
通常、基本給、ボーナス、株式報酬、退職金、各種の福利厚生などが含まれます。
役員報酬は、企業の経営戦略や業績、役員の職務内容と責任に応じて決定されます。
【②ズバリ役員報酬はいくらもらうのが適切なのか?】
役員報酬の相場は、業界や企業の規模によって大きく異なります。
リフォーム業界の場合、中小企業と大手企業で異なるでしょう。
一般的な参考データとして、業界の年次報告書や関連団体から発表される統計情報を調査することが重要です。
例えば、以下の項目を確認することが役に立ちます。
- ◎同業他社の公開されている役員報酬データ
- ◎業界の平均給与データ
- ◎経営コンサルティング会社からのレポート
また、リフォーム業界の中小企業における役員報酬は、多くの要因に基づき変動します。
主な要因としては、企業の規模、地域、業績、役員の職務内容や経験が挙げられます。
以下に、中小企業の役員報酬の一般的な相場についてご説明します。
- 基本給:
- 中小企業の役員の基本給は、一般的に月額30万~100万円程度が相場とされています。
- この幅は、企業の規模や収益性、役員の経験年数によって大きく変動します。
- ボーナス:
- 業績連動型のボーナスが一般的で、年間の基本給の0.5~2倍が支払われることがあります。
- 企業の業績が良い年には、さらに高いボーナスが支給されることもあります。
- ストックオプション:
- 非上場の中小企業では、ストックオプションを提供するケースは少ないですが、事業拡大を目指す企業では導入されることもあります。
- その他の福利厚生:
- 健康保険、厚生年金、通勤手当、退職金制度などが一般的な福利厚生として提供されます。
- これらは企業ごとに異なりますが、役員の生活の質を向上させ、長期的な雇用関係を維持するために重要です。
- インセンティブプラン:
- 特定のプロジェクトや目標の達成に対する追加の報酬が支払われることがあります。
- 例えば、新規事業の立ち上げや経費削減など、具体的な成果に対する報奨です。
なお、地域によっても報酬の相場は異なるため、地域の平均年収や生活費を考慮した報酬設定が必要です。また、役員報酬は企業の財務状況に密接に関連しているため、健全な経営を維持するためにも透明性と公正性を重視した報酬体系の構築が求められます。
最終的には、自社の経営目標と役員の貢献度を考慮し、他の競合企業や業界動向を参考にしながら適切な報酬を設定することが重要です。
【③役員報酬を決める際の5ポイント】
役員報酬を決めるポイントには以下のようなものがあります。
- 会社の業績と経営方針:企業の利益や成長計画に応じて報酬を設定します。
- 役員の役割と責任:役員の職務内容と責任範囲に合った報酬額を決めます。
- 市場競争力:他社と比べて競争力を維持し、優れた人材を引き留めるための報酬設定が重要です。
- 法律と規制:役員報酬に関する法的制約や税務上の考慮も忘れずに。
- 長期的なモチベーション:短期的な業績だけでなく、長期的な企業の成長に貢献するための報酬体系も必要です。
【④役員報酬の手取りの金額の計算方法を大公開!】
1. 総支給額の把握
まず、役員報酬の総支給額(基本給、ボーナス、その他の一時金など)を把握します。
2. 所得税の計算
次に、所得税の計算を行います。
日本では、所得税率は累進課税制となっており、収入に応じて税率が変わります。
以下のステップで計算します:
-
総支給額 – 所定の控除 = 課税所得
-
課税所得に応じた税率を適用して所得税額を計算
所得税の税率(2023年現在の目安)
- ~1,950,000円:5%
- 1,950,001円~3,300,000円:10%
- 3,300,001円~6,950,000円:20%
- 6,950,001円~9,000,000円:23%
- 9,000,001円~18,000,000円:33%
- 18,000,001円~:40%
- 復興特別所得税:所得税額の2.1%加算
3. 住民税の計算
住民税は各地方自治体によって異なりますが、一般的には以下のように計算されます。
- 所得割:10%(総支給額 – 各種控除)
- 均等割:固定額(年間約5,000円)
4. 社会保険料の計算
役員報酬からは社会保険料も控除されます。以下の保険は対象となります。
- 健康保険料:報酬の額に応じて都道府県ごとに定められた率を適用
- 介護保険料:40歳以上の人に適用
- 厚生年金保険料:報酬の額に応じた率を適用
- 雇用保険料:役員には適用されないことが多い
5. その他の控除
他にも、場合によっては企業独自の控除(社内保険や持株会など)があるかもしれません。
(計算例)
具体的な計算例を示します。以下の仮定を用います:
- 総支給額:10,000,000円
- 所得税控除後の課税所得:9,000,000円
- 住民税基礎控除:500,000円
- 健康保険料:10%
- 厚生年金保険料:18%
所得税の計算
- 控除後の課税所得:9,000,000円
- 所得税:9,000,000円 × 23% = 2,070,000円
- 復興特別所得税:2,070,000円 × 0.021 = 43,470円
- 合計所得税:2,113,470円
住民税の計算
- 所得割:9,000,000円 × 10% = 900,000円
- 均等割:5,000円
- 合計住民税:905,000円
社会保険料の計算
- 健康保険料:10,000,000円 × 10% = 1,000,000円
- 厚生年金保険料:10,000,000円 × 18% = 1,800,000円
手取り額の計算
- 総支給額:10,000,000円
- 所得税:-2,113,470円
- 住民税:-905,000円
- 社会保険料:-2,800,000円(健康保険料+厚生年金保険料)
- 手取り額:10,000,000円 – 2,113,470円 – 905,000円 – 2,800,000円 = 4,181,530円
このようにして役員報酬の手取り額を計算することができます。具体的な数値や率は各企業や地方自治体によって異なる場合がありますので、正確な情報は税理士や専門家に相談するのが良いでしょう。
【⑤法人税についても考えましょう!】
【⑥役員報酬と社員のモチベーションの関係性?!】
適切な役員報酬設定は、社員全体のモチベーションにも強い影響を与えます。
-
公平感の提供
:役員と社員の報酬体系が連動する仕組みを作ることで、公平感が高まり、全体の士気が向上。
-
目標設定の透明化
:役員が高報酬を獲得するための目標が明確であることで、社員も目標達成に向けて努力を惜しまない。
-
成果の共有
:業績に応じたボーナス配分を適用することで、役員と社員が一体となって成果を追求。
これらを意識することでさらに会社全体の雰囲気も良くなり効率化が図れると考えられます。
【⑦評価制度】
また役員報酬の決定の方法は上記に示した通りなのですが、その他の従業員の方の評価制度も大事です。