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組織運営マネジメントについて~風通しの良い職場とは~
こんにちは、船井総研の直木です。
住宅塗装会社の経営者の皆様、こんなお悩みはありませんか?
* 「うちの職人、なかなか意見を言ってくれないんだよなぁ…」
* 「情報伝達のミスで、手戻りが発生することが結構ある…」
* 「もっとみんなが気持ちよく働ける環境って、どう作ったらいいんだろう?」
もし一つでも当てはまるなら、このコラムはきっとお役に立てるはずです。
この記事では、職場のコミュニケーションを円滑にし、誰もが働きやすい組織を作るための「ちょっとしたコツ」を、事例を交えて分かりやすく解説します。
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この記事を読むと分かること
* 現場のコミュニケーションが活発になり、職人さんがイキイキと働ける組織を作るヒント
* 情報伝達のロスを減らし、スムーズな業務遂行を実現する具体的な方法
* 職場の不公平感をなくし、誰もが安心して働けるルール作りの考え方
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1. 「風通しの良い組織」づくり
「風通しが良い」と聞くと、フワッとしているように聞こえるかもしれません。しかし、住宅塗装の現場では、非常に具体的なメリットがあります。
なぜ重要か?
* 問題の早期発見: 「あれ?」と思ったことを気軽に言える雰囲気があれば、ミスや事故を未然に防げます。
* 人材の確保と定着: 転職者が「職場の雰囲気」を重視する時代です。情報交換が活発な職場は、優秀な人材が定着しやすくなります。
例えば、休憩時間や作業の合間に、職人さん同士がこんな会話を自然にできる環境が理想です。
> 「この新しい塗料、すごく伸びがいいですよ!」
> 「今日の天気なら、乾燥時間を少し長めにとった方が良さそうですね」
こうした日々の小さな情報共有が、業務効率の改善や品質向上に直結するのです。
2. 現場の「心理的安全性」の高め方
「心理的安全性」とは、簡単に言えば「このチームなら、自分の意見を言っても大丈夫だ」とメンバーが感じられる安心感のことです。
なぜ現場に必要か?
危険な作業や予期せぬトラブルも起こりうる塗装現場。
「この下地処理、ちょっと不安なんですけど…」
といった疑問を遠慮なく言えるチームは、ミスを隠さず、すぐに改善に取り組むことができます。
心理的安全性を高める3つのアクション
経営者や施工管理の方が、まず以下の姿勢を示すことが大切です。
1. 真剣に聞く: 職人さんの話を遮らず、最後までしっかり聞く。
2. 頭ごなしに責めない: 失敗が起きても、まずは事実確認から。感情的に怒るのではなく、再発防止策を一緒に考える。
3. 感謝を伝える: 良い意見や提案には「ありがとう」「いいね!」と具体的に伝える。
> 「〇〇さん、さっきの提案、すごくいいね!早速試してみようか!」
こんな一言が、職人さんのモチベーションを上げ、現場の改善意識を高めます。
3. 重要な「一次情報」の正確な伝達
現場での指示や情報は、正確に伝わることが命です。特に、上司から職人さんへの指示(=一次情報)は、ダイレクトに、そして分かりやすく伝える必要があります。
NG例 ❌ (曖昧な伝達)
> 「明日の屋根の塗装、確か△△色だったかな?朝早くからやるみたいだよ」
これでは、色を間違えたり、開始時間がズレたりする原因になります。
OK例 ⭕ (具体的・確認)
> 「明日は〇〇邸の屋根を塗ります。
> * 色: △△
> * 集合: 朝9時に現場
> 何か質問はありますか?」
このように、具体的に伝え、最後に相手の理解度を確認する一手間が、無駄な手戻りを防ぎ、スムーズな作業進行に繋がります。
4. 不公平感をなくす「明確なルール」
ルールは、職人さんが安心して働くための「羅針盤」です。しかし、ルールが曖昧だったり、人によって適用が違ったりすると、不公平感が生まれ、職場の雰囲気が悪くなります。
ルール作りで意識したいのは、次の2種類です。
* ① 守るルール (規律)
* 例: 挨拶、身だしなみ、道具の整理整頓、ヘルメット着用など。
* 運用: 誰もが意識すれば守れる基本的なこと。違反した場合はその場ですぐに注意し、徹底させることが重要です。
* ② 目指すルール (目標)
* 例: 1ヶ月の目標完工件数、顧客満足度アンケートの点数など。
* 運用: 個人の能力や努力目標に関わること。未達成の場合に頭ごなしに叱るのではなく、「どうすれば達成できるか」を一緒に考え、具体的な改善策をサポートします。
明確なルールを作り、それを公平に運用することで、職場の規律が保たれ、誰もが納得して働ける環境が生まれます。
まとめ
今回は、住宅塗装会社の組織環境を改善するための4つのポイントをお伝えしました。
1. 風通しの良さ: 日常の小さな情報交換が、問題の早期発見と人材定着に繋がる。
2. 心理的安全性: 「話を聞く・責めない・感謝する」姿勢が、ミスを恐れず意見を言えるチームを作る。
3. 情報伝達: 指示は「具体的に・ダイレクトに」。最後に確認を忘れずに。
4. 明確なルール: 「守るルール」と「目指すルール」を区別し、公平に運用することで不公平感をなくす。
これらは、すぐに大きな変化をもたらすものではないかもしれませんが、日々の小さな積み重ねが、確実にあなたの会社を強く、働きやすい組織へと進化させます。
今日からできる小さなことから、ぜひ試してみてください。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!次回もお楽しみに!
住宅塗装会社の成功事例レポート
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