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屋根工事業界 今後
皆様こんにちは。
本日は「職人不足」のテーマに着目してコラムをお届けいたします。
屋根工事業界さらには、建設業界で職人不足が顕著となったのは、
2010年代半ば頃だといわれています。
実際に私もたくさんの屋根業界の経営者様とお話しをさせて頂く中で、
「職人がたりなくて工事が進まない」
「毎月の施工棟数が不安定…」
「腕のある職人がいないので、事業を拡大できない…」
というお話を頻繁にお聞きします。
そもそも職人不足の要因とは?
そもそも職人不足にいたる要因をシンプルにまとめると下記2点が大きなテーマとしてあげられます。
➀若年者人口不足
➁若年者の職業選択時の屋根工事業(建設業)選択率低下(給与、労働環境、仕事、会社の魅力など要因は様々)
特に、後者の要因としていくつか挙げられる中でも、レガシー産業化による技能継承プロセスの不明瞭性も1つ大きな要因だととらえています。
技能継承(技術継承)をすすめていくためには下記のプロセスが挙げられますがそのためには熟練技能者の「技能を後世に残す」というマインドが必須です。
<技能承継プロセス>
➀技能を技術へ(暗黙知を形式知へ転換)
➁技術継承のプロセス化
ただ実際には、企業として「技能を後世に残す」ことをビジョンとして掲げていても、
・現場の熟練技能者の心の底からの賛同が得らていない
・技術を後世に残すための仕組みとして、熟練技能者の役職・待遇を設定できていない
といった理由により、技能承継プロセスを進行しきれている企業は数少ないと感じています。
重要となるのは、下記3点です。
➀経営者様が企業の永続化のためには技能承継が必要であることを認識する
➁上記の認識を社員全員に浸透させる
③熟練技能者が技術を承継する上でのメリット(役職、待遇)を設定する
この3点と、企業ブランディング・事業拡大戦略が絡み合うことではじめて、自社の優れた技能を自社、そして業界に永続的に残すことができるでしょう。