M&A

地方ゼネコンの起死回生の木造戦略

公共工事の受注減少という現実に直面する中小ゼネコンの皆様、
業績改善の道は意外な場所にあります。

今回ご紹介するビジネスモデルと経営戦略は
「木造化提案」です。

その一例として石坂建設株式会社様の取り組みをご紹介します。

今回取り上げるのは、「新令和型ゼネコンの木造戦略」。

これは競争激化する建設業界での独自領域を持つための新しいアプローチです。

この戦略を実践し、大きな成果を上げている
石坂建設株式会社様の事例を中心に解説します。

木造化戦略の背景と動機

3年前の石坂建設株式会社様は、
価格しかアピールポイントのないゼネコンでした。

公共工事の受注額が減少し、民間工事へのシフトも現状維持が不安な状況でした。

社員も木造を大工仕事と誤解しており、
木造に対する知識が欠如していました。

そこで、石坂建設株式会社様は木造化提案に取り組んだのです。

木造化のすごさに気付き、事業として取り組むまでは他社と変わりのないゼネコンでした。
しかし、公用工事が減少する中、新しい取組みが必要不可欠でした。
セミナー参加が契機となり、木造化戦略を本格的に打診し始めました。

鉄骨やRCよりも短期間でコストダウンできること
同じスパンでも対応できること
大手ゼネコンも参入しにくいニッチな領域であること
が理解されました。
これにより、過去とは異なる競争優位性を持つようになったのです。

独自の木造化提案で成功を掴む

初めての木造案件では、高齢者住宅で2,000万円のコストダウンに成功。

この成功体験が転機となり、事業者の家賃負担軽減にもつながりました。

地域に喜ばれる高齢者住宅を完成させ、木造化提案の正当性を実感しました。

これによって、地域社会にも貢献でき、さらに2棟目、3棟目と続けて受注に成功しました。

最初の成功を見逃さず、少しずつエリアを拡大しながら、地域のニーズに応え続けることが重要です。

石坂建設株式会社様の木造化戦略は、他社とも差別化を図り、
効率的に利益を上げるための独自領域を築く道標となるでしょう。

この戦略により、公共工事から民間工事へのシフトが効果的に行われ、長期的な業績安定を実現します。

この度、上記コラムをより詳しく解説するセミナーを開催いたします。

他社に勝る“アピールポイント”なし…ゼネコン社長の本音