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高齢者福祉施設徹底解説

皆様、船井総研土地活用コラムを
ご愛読いただき誠にありがとうございます。
今回のコラムは建設支援部山川が
担当させていただきます。
今回のコラムでは
高齢者福祉施設をご紹介させていただきます。
建築メリット・建築するべき商品を
お伝えできればと思います。

■高齢者福祉施設の種類

高齢者福祉事業で
建設の可能性がある高齢者福祉施設を
ご紹介させていただきます。
高齢者福祉施設にもさまざまな種類が
ございますのでそれぞれ簡単に紹介致します。

〇介護付有料老人ホーム

・利用者:要介護
・特徴:食事や清掃から介護サービスまで定額料金で施設のスタッフが提供する
・利用料:15万円~35万円
・運営者:民間企業、社会福祉法人、医療法人等

〇住宅型有料老人ホーム

・利用者:自立~要介護
・特徴:食事、基本サービスが付いた高齢者向けの居住系施設(厚労省管轄)
    居室面積13㎡~と規定がある。
    必要な分のサービスを外部から選択できる。
・利用料:15万円~35万円
・運営会社:民間企業、社会福祉法人、医療法人

〇サービス付き高齢者向け住宅(略称:サ高住)

・利用者:自立~要介護
・特徴:食事、基本サービスが付いた高齢者向けの賃貸住宅(厚労省×国交省管轄)
    居室面積13㎡~と規定がある。
    必要な分のサービスを外部から選択できる。
    補助金・税制優遇・政府系BK融資アリ
・利用料:10万円~25万円
・運営者:民間企業、社会福祉法人、医療法人、住宅供給公社等

〇特別養護老人ホーム(略称:特養)

・利用者:要介護
・特徴:費用が安く重度対応可能な老人ホーム
・利用料:5万円~15万円
・運営者:社会福祉法人

〇介護老人保健施設

・利用者:要介護
・特徴:病院から自宅に復帰するためのリハビリ施設。
    入居できる期間は基本最長6か月。
・利用料:7万円~18万円
・運営者:社会福祉法人、医療法人等

〇ケアハウス

・利用者:自立~要介護
・特徴:身体機能の低下等の理由で独立し生活するには不安がある高齢者向け施設
・利用料:7万円~20万円
・運営者:社会福祉法人、医療法人

〇認知症対応型グループホーム

・利用者:要支援~要介護
・特徴:認知症の高齢者向け共同生活。1ユニット9人からである。
・利用料:10万円~18万円
・運営者:民間企業、社会福祉法人、医療法人等

■高齢者施設市場について

ここ数年で高齢者施設は増えてきましたが
まだまだニーズは顕在しております。
2025年には、
国内の65歳以上の要介護要支援認定者数は716万人、
要介護3以上の高齢者数は
252万人に達すると推計され2040年ごろまで
高齢化は進むと考えられています。
政府としても平均寿命が延びている中、
計画的な高齢者施設の整備を進めており、
現状、比較的自立している方の施設数は
供給できているのですが
中重度の医療依存度の高い方の施設数が
足りていないです。
「では高齢者福祉施設の中で建設会社が受注したいなら何を狙うべきか」。
こちらについてご紹介させていただきます。

■営利法人が運営する高齢者福祉施設がオススメ

結論からお伝え致しますと
住宅型老人ホームと
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
をオススメします。
理由としてはニーズの高さに加えて、
営利法人が運営事業者になる可能性があるためです。

〇運営事業者の選定

運営事業者に施設建設を依頼する場合、
営利法人の方が望ましいです。
というのも社会福祉法人は自社建ての場合、
基本的に入札制度を利用します。
取れるか分からない案件よりも
確実に取れる案件に注力するべきです。
営利法人だと接触頻度を上げて関係性を築くことで
自社を選んでもらう可能性を高めることができます。
特別養護老人ホーム(特養)と
介護老人保健施設等の公共型と呼ばれる福祉施設は
基本的には社会福祉法人が運営しますので、
建設会社としてBtoB営業を
展開しやすい営利法人が
運営する住宅型老人ホームや
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)がオススメです。

■福祉施設専門のブランドへ

〇福祉施設と言えば○○建設を目指す

高齢者福祉施設以外に
障がい者向け福祉施設のニーズも
今後増えていきます。
障害者グループホーム、
高齢者福祉施設等の福祉施設で
多くの実績を作ることで
今後増加する競合と差別化することができます。
福祉施設専門ブランドを確立するために
専門の自主HPの立ち上げや看板、紙媒体の活用等
メディアを使った広告戦略も有効です。
多くの実績をつくることで
自社HPやDMに掲載できるコンテンツも
増えていきメディアの精度も高くなっていきます。

〇福祉施設の強み

福祉施設は
パッケージで売ることができることも魅力的です。
それぞれのお客様に合わせて
図面等を変更する必要がないので
効率的に完工まで進めることができます。

〇最新の福祉施設:ナーシングホーム

また昨今、
“ナーシングホーム“の需要が高まっております。
ナーシングホームというのは
訪問看護と有料老人ホームを合わせたものです。
2つ以上のサービスを扱っているものを
住宅型老人ホームと呼ぶのですが
単価も高く今後ともニーズは高まります。
詳しくは下記レポートをご覧ください。

いかがでしょうか。
今回は高齢者福祉施設について
ご紹介させていただきました。
今後は
福祉施設の建築案件を受注するまでの集客方法や
営業方法もご紹介させていただきますので
引き続き何卒宜しくお願い致します。

株式会社船井総合研究所 土地活用T 山川雅生
Mail:m-yamakawa@funaisoken.co.jp