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社員の自主性に関する考察と無料経営相談のご案内
1 冒頭ご挨拶
おはようございます、船井総研の永田です。
タイトルのとおり、本日はちょっとした精神論です。
皆様の会社の従業員さんで、仕事に自主的に取り組んでいる方は、どれくらいいるでしょうか?
ちなみに“自主的”の定義には、「他人の干渉や保護を受けず、自分から進んで行動するさま。」、「自分の意志・判断によって行動するさま。」とあります。
正直私自身、すべての場面において、常に自主的かと言われると、まったく自信はありません。しかし仕事の成果は、自主的である時の方が良いに決まっています。
2 事例ご紹介
つい先日、障がい者グループホームの建築事業のご支援がスタートしたばかりの会社さんで、自主性の塊のような社員さんに出会いました。誰からか、言われたわけでもなく、「本日これよりGHの実地調査をしてきます」とメールが入り、その日中に、市内のGHへ飛び込み訪問してこられました。
理由を聞きましたら、「GHのニーズあるということが自分の中でまだ腑に落ちてなかったので施設長さんに色々聞いてきました」とのことでした。
私どもは、「次回の研修のときまでにマニュアルを予習しておいてください」とだけしか伝えていませんでした。しかしながらご本人はそれでは満足せず、もっと知りたい、早く成果を出したい、と思い、それには現場に行くのが一番だと思って行動したように思います。
別の話で、GHの建築事業に興味があるとのことで、ある建築会社の会長・社長含む社員さん全員を前に、プレゼンをさせていただく機会がありました。以前から障がい者との関わりも深い会社様で、終始、皆さま前のめりだったので、内心、これは良いご縁をいただいたなぁと思っていました。しかし残念ながら、その場ではご契約の話にはなりませんでした。むしろ何か意図があるだろうと思いつつ、その場は一旦立ち去りました。翌日のお電話で、会長がおっしゃったのが、「私がどうこうよりも、社長以下、みんなにまとめさせて、社長から連絡させたいのです」とのことでした。テイの良い、お断り…?とも言えますし、(そうは思っていませんが)営業会社的に言えば、失注です。しかし仮にそうだったとしても、御歳73歳の会長が、次の時代を築く29歳の若社長の意思を最大限尊重する姿勢と、やらされ感で仕事をしてほしくない、という会長の親心(愛?)を感じました。
3 事例の考察
営業マンの話と、会長のお話には、人の指示命令ではなく、自らの意思で行動するという点で共通しています。どちらも、トップダウンで、やれ!とも言えたと思います。しかし、おそらくその瞬間、当事者のやる気は、萎えてしまうのだろうと思います。せっかく自ら興味を持ち、やってみたいなぁ、おもしろそうだなぁ、と思っていたところに、やれ!と指示・命令されたら、突然、義務感が芽生え、一瞬にしてその仕事がつまらなることがあります。
船井総合研究所の創業者である船井幸雄は、生前、「1:1.6:1.6の二乗の法則」を説いていました。「1」は、人に指示・命令されて行った時の仕事の成果「1.6」は、内容を理解し、納得した上で行った時の仕事の成果「1.6の二乗」は、自ら考え、自主的に取り組んだ時の仕事の成果と定義していました。
つまり、人は平均的に、自ら考え、納得し行動すると、そうでない人と比べて、1.6の二乗の結果(つまり2.56倍)を出すらしい、ということを長年のコンサルタント人生で、ルール化したようです。
数字の正確さはさて置き、だいたいそんな感じ、くらいでいいと思いますが、自分に当てはめると、たしかに、そんな感じです。仕事は、主体性があった方が勿論良いです。むしろそれが一番難しいと言えますが、一方的に指示、命令しているうちは、本当に良い結果は産まないのも事実です。指示命令をすればするほど、せっかくの自主性も削がれてしまう、、、
皮肉なことですね。この法則は、特に普段指示命令される側が、肝に銘じておくべきことではないかと思います。指示命令される前に、先手を打てているか?
指示命令されたとしても、自分はどう取り組みたいのか?ですから私も、本日の仕事は人に言われる前にやらねば、、、いえ、やりたいなぁ、心がけたいなぁ、ですね!義務感では、仕事はつまらないのです。
4 無料経営相談ご案内
船井総研では今回の記事の内容に関する独自の考え方や他社様のノウハウを全国から蓄積しております。今回、無料経営相談をご用意しておりますので、気になった方はお気軽にお問い合わせください。また、その他の経営相談やお困りごとなどもございましたら、無料経営相談にて、ご対応致します