分譲住宅ビジネス研究会 2019年8月度例会

【第1講座】船井総研講座：「時流講座（高生産性・高収益性）」

第1講座では時流講座（高生産性・高収益）と題しまして、
船井総合研研究所　不動産支援部 エグゼクティブ経営コンサルタント 砂川正樹よりお話させていただきました。

増税後の動向として
①着工棟数の減少
②住宅会社・不動産会社の社数減少
③少子高齢化による人材難
④生産性向上という労働環境の変化
⑤デジタル化の促進とアナログ部分の融合
といった本格的なゲームチェンジが起きています。

そのような市場の変化の中、生産性・収益性を向上させていくには採用ハードルを下げることとデジタル化とアナログ部分を融合が大事になってきます。能力の高い人材を確保するのは簡単ではありません。しかし、徹底された分業体制と業務の可視化できるITの補助を行い、短期間で誰もが即戦力化できる仕組みを構築させ、社員１人の生産性を上げ結果として会社の業績も上げることができます。

本講座を通しまして、人口減少と市場縮小の時代においての業務効率化と人材採用・育成の重要性をお伝えさせていただきました。

【第２講座】ゲスト講座：株式会社AXSデザイン　専務取締役　多江義教 様

ゲスト講座では創業11年目から石川県内着工棟数３年連続No１の株式会社AXSデザイン 専務取締役 多江義教 様にIT導入により高収益・高生産性を実現させた戦略についてご講演いただきました。

社員の平均年齢が32.1歳（工事担当平均年齢は28歳）で若手が多い中、月の平均残業時間が約７時間、一人あたりの売上高が約１億円を誇る高生産性の企業の秘訣に迫りました。

AXSデザイン社は建築経験ゼロだからこそ固定概念のないことの強みを生かし、グループ会社で使い慣れていたITツールを生かして、効率化と品質を高める戦略で建築業界に参入します。

ITツールで工事管理を導入した当初は職人とのわだかまりがありましたが、数年でなくてはならないツールになっていきました。

IT化を進めることにより属人化を削除することになり、仕事を否定されるようでベテラン社員は数名退社してしまいましたが、誰でもできるような仕組み作りに注力し新人を即戦力化できる体制を作られました。

そして、現在は効率を更に進めるために約２年前に自社開発したビルディーノートをはじめ、さまざまなシステムツールを活用し、業務の見える化、分業作業の抜け漏れを防ぎ生産性の向上に成功しています。

今後、縮小していく住宅市場の中で、デジタル化に成功した事例として、会員様にも今後のIT化による可能性について考えていただく機会となりました。

【第3講座】船井総研講座：『これからの時代に必要な「事業戦略×人事戦略」』

第３講座では『これからの時代に必要な「事業戦略×人事戦略」』と題しまして弊社よりお話させていただきました。

労働者人口の減少が進み、国策でも移民の受け入れがなく全国的に採用難の時代に突入します。さらに、経団連の新卒ルールの廃止が発表され、今まで以上に学生が早期から就職活動を行う傾向が強くなっています。そのため、人材を確保していくには早期から採用活動を行っていく必要があります。

これからの時代に対応するには
①事業における１人あたりの収益性・KPIを抑え、業態（集客・営業・商品）を明確すること。
②事業成長に１年前倒しで、人材採用を加速するような計画採用を行うこと
が大事です。

本講座を通しまして、事業を成長させていくには人事戦略を事業戦略と同等のレベルで考えること。若手に積極的投資、早期育成による戦力化が業績アップに重要であることをお伝えさせていただきました。

【情報交換会】「自社の生産性の振り返りと対策」

今回の情報交換会では自社の生産性が高いのか低いのかを振り返っていただくとともに他社が生産性向上のための分業体制をとっているのか、どのように実践しているのかを共有する機会となりました。

【まとめ講座】本例会のまとめ

まとめ講座では本日の講座のまとめを
船井総合研究所 エグゼクティブ経営コンサルタント 砂川正樹よりお話させていただきました。

今回のテーマでは「生産性を上げるための考え方」というテーマから
・採用ハードルを８０点から６０点に下げて人材確保する。
・業務を分担して短期間でプロフェッショナルに育てる仕組を作る。
にフォーカスして参加されました会社様と議論・情報共有させていただきました。

次回の例会は10月15日（火）船井総合研究所丸の内オフィスにて開催致します。

既存の会員様は勿論、皆様のご参加を一同、心よりお待ち申し上げます。

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