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2020 年12 月17 日(木)
分譲住宅ビジネス研究会2020年12月度例会
2020 年12 月17 日(木)
開催日 :2020 年12 月17 日(木)
開催場所:オンライン開催
2020 年12月17 日(木)に「分譲ビジネス研究会2020 年12 月度例会」が開催されました。
年7回開催の分譲住宅ビジネス研究会も今年度最後の研究会となりました。
12 月度例会は新型コロナウイルス感染拡大防止のためZoom を使用したオンライン開催となり
ご参加頂いた皆様には大変お手数をお掛けしましたが、当日は大いに盛り上がり見せた会
となりました。
ご参加頂いた皆様、誠にありがとうございました。
今回の例会は
◆表彰式
◆第一講座(株式会社イシカワ 取締役戸建て事業本部長 取締役室長川村聡様)
◆第二講座(株式会社プラザセレクト 代表取締役 三谷浩之様)
◆第三講座(船井総研講座 砂川正樹)
◆まとめ講座(船井総研講座 荒川修平)
の5部構成で開催されました。
今回はその内容をレポートとしてお伝え致します。
【表彰式】
2020年分譲住宅ビジネス研究会 アワード表彰式
アワード表彰式では2020年度分譲住宅ビジネス研究会において素晴らしい成績を残された皆様を表彰させて頂きました。
受賞された皆様、心よりお祝い申し上げます。
【第一講座】
各賞最も優秀な成績を残していただいた企業様に成功された秘訣についてご講演頂きました。
・ゴールデン大賞企業講座(株式会社イシカワ)
70社を超える研究会員の中で、時流に適合し業績を大きく伸ばされた企業様として今年度株式会社イシカワ様が選ばれました。
ゴールデン大賞を受賞されました株式会社イシカワ様より、「建売事業立上げ初年度66棟販売を実現した取り組み」と題しまして、取締役室長川村聡様よりご講演頂きました。
株式会社イシカワ様は新潟県に本社を設立しており、新潟県着工棟数11年連続一位、売上266億円という実績を出されている会社様です。また、イシカワグループ全体で都道府県に31店舗を出店されており、全国展開をされております。
建売分譲事業へ本格的に参入するきっかけとましては、注文販売における売上の減少、新たな売上の確保などの理由により、事業参入を決めました。
◆商品戦略◆
イシカワ様はトスケンホームという自社でコンセプト商品を作成し販売を行っておられます。
下記がトスケンホームにおける8つの商品メリットとなります。
①地域No.1だからこそ良い家に安く住める
②規格住宅だからこそいい家に安く住める
③最も人気のある厳選設備をご用意
④抜群の立地に手頃な価格で住める
⑤実物を見て安心して買える
⑥価格が明瞭で安心して買える
⑦仲介手数料がかからない
⑧アフター・保証付きで安心して住める
これら8つの自社商品のコンセプトを決める事で他社商品との差別化を図る事が出来、
販売促進に繋げておられます。
◆販売戦略◆
販売戦略としまして、株式会社イシカワ様では下記の取り組みを行っておられます。
・他社と比較し自社の強み訴求を行えるよう事前に物件の周辺競合物件は必ずリサーチする
・若手メンバーに対しては上司が商談に同席する
・毎週月曜日に上司が営業とともに商談の流れの確認を行う
など販売時のルールの徹底を行い、自社の商品コンセプトの訴求を行う事で他社と差別化を図り、販売をおこなっております。
今後の取り組みとして、分譲事業の本格的な展開を行い、新潟県以外の県においても今後注力をしていきます。また3カ年計画としまして、3期目で250棟を目指しており、研究会員様にも有意義な時間となりました。
以上が株式会社イシカワ様の建売事業立上げ初年度66棟販売を実現した取り組みになります。
【第二講座】
・営業一人あたり生産性トップ賞(株式会社プラザセレクト)
今年度、研究会員様の中で最も営業一人当たりの生産性が高い会社様として株式会社プラザセレクト様が選ばれました。
営業一人あたり生産性トップ賞を受賞された株式会社プラザセレクト様より、高生産性経営の秘訣を代表取締役三谷浩之氏様よりご講演頂きました。
プラザセレクト様は企業理念に基づき会社経営をされており、経営理念として
「我がグループは、必要とされる価値の創造を通じお客様と社員の物心両面の豊かさを追求します」を挙げておられます。
経営理念は物事の判断を下す際に意識しており、会社全体にこの経営理念が浸透されております。
◆会社が社員に提供する価値◆
①無駄な作業を極限まで減らす
②生産性が高い仕事によって短い時間で成果を出す
③粗利率、利益率を高める事で給与を上げていく
④合理化で空いた時間に、みんなで体験をする
⑤他社でも活躍できる人間になれ
上記の5つを会社が社員に提供する価値観とし、社員様の働きやすい環境を整える事で営業一人あたりにおける生産性向上に努めています。
また、具体的に生産性を高める方法として
▶合理化を図り、本当に無駄な事を徹底的にやめる
▶3ヶ月に1回開催される会議にて振り返りを設ける事で業務の棚卸しをする
▶大切な無駄は利益に関係なく続ける
を実施し、さらに積極的に従業員様の意見を聞き、業務の棚卸しをする機会を設ける事で業務の効率化を行っています。
◆実際に業務の棚卸しをし改善した取り組み◆
・ゴミ箱はフロアに一個だけ設置する
・決済関係が全てWEBで完結する
・社内全員にi Phoneを支給する
・見学会・イベントの開催はしない
・WEB商談の多様化
など
アナログからデジタル分野まで多くの分野において業務の効率化を行っており、
限られた経営資源を最大化させる仕組みづくりは、今後デジタル推進する中で重要になってくると考えられますので、皆様も是非参考にしみては如何でしょうか。
【第三講座】
第三講座は「住宅会社が取るべきDX戦略」と題しまして、船井総合研究所 不動産支援部分譲グループ マネージャー 砂川正樹よりお話させて頂きました。
業績アップの基本は「競争優位性の確立」であり、DXの推進を行う事で、企業における競争力・収益性・顧客体験において優位性を確立する事が可能となります。
◆DXを取り組んでいる会社様事例紹介◆
今回の講座ではさくらホームグループ様の取り組みに関しまして取り上げられており、
RPAを活用した定型業務をロボットで自動化した取り組みやアプリを活用した工程管理などが挙げられ、現在ある業務の自動化など生産性の向上や業務の効率化を行っております。
◆DX推進のための重点ポイント◆
①経営判断が出来る責任者(COD)を選任
②CODを中心としたDXチームの創設
③業務の棚卸から、業務標準化
④業務を全体管理する基幹システムの構築
⑤専門クラウド×RPAの連携
⑥デジタル人財の材用・育成
がDX化を進めていく中で重要になります。
以上の事を船井総研講座とし、砂川からお話させて頂きました。
上記のポイントを今後DX推進を行うにあたり、参考にして頂けますと幸いです。
【まとめ講座】
まとめ講座は船井総合研究所 不動産支援部分譲グループ兼アカウントパートナー室 チームリーダー シニア経営コンサルタント 荒川修平よりお話させて頂きました。
◆2020年の振り返り◆
2020年の振り返りとしまして、注文住宅では集客減により契約数が減少。
注文住宅、分譲住宅ともに確認申請ベースでは着工棟数は昨年対比88%の実績となりました。
業者数においても減少しており、市場においても縮小傾向にあります。
◆2021年に取り組んでいただきたい事◆
市場縮小に伴い、住宅業界は2極化する事が見込まれ、強い会社となる為に、
圧倒的な地域一番企業を目指す必要があります。
下記が、2021年以降成長する為に他社との差別化を図る大きなポイントとなります。
▶商品…「立地×価格の最重要視をし、不景気でも売れる商品づくり」
▶集客…「不景気においても販促費は削減せず投資し集客数を維持する」
▶営業…「平均契約率30%の営業人員の育成」
▶採用…「採用基準を高め、積極採用を行う」
▶財務…「不測な事態に備えた積極的投資」
▶DX…「業績のあげるDX戦略」
上記のポイントが今後不透明な時代においても持続的成長を図るうえでは重要となってきます。
12月例会は総会としまして、1年間の締めくくりとなる研究会となりました。
今後も皆様に有益な情報をお伝えできる様、尽力させて頂きます。
来年度も研究会で沢山のノウハウを共有し、会員様皆様で大きく業績を伸ばしていきましょう。
本年も一年間ありがとうございました。
次回例会は、2021 年2 月17 日(水)に船井総合研究所 丸の内オフィスにて開催予定でございます。
既存の会員様はもちろん、皆様のご参加を一同、心よりお待ち申し上げます。
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