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「退院後の住宅不足」が深刻…。木造100坪、単価7,000万のホスピス住宅とは

 
日本では現在、4人に1人が癌(がん)で亡くなると言われています。直近2021年の数字を見ると、死亡人口143万人のうち、なんと38万人(26%)の死因が癌です。

しかしながら、病院で癌と診断されてから亡くなるまでの間の余生を、安心、安全、安価に過ごせる「看取りが可能な家」が圧倒的に不足していることは、まだほとんど知られていません。そんな中、本日ご紹介する「ホスピス住宅」が、退院後の新しいお住まいの形として、現在急速に新築される事例が増えています。

ここで、「重たい病気なら入院し続ければいいのでは」と思う方は多いと思いますが、現実は大変厳しいものがあります。人は医者から“根治不能”と診断されると、一転して退院を促されます。なぜなら病院ではもうやれることがなく、そのような方の診療報酬も低いため、長期入院は経営的にはデメリットしか無いのです。

自宅へ戻るという選択も想像以上に難しく、特に家族の負担は計り知れません。特養などの老人ホームも医療的なケアが必要な方は入居ができませんので、結局最後は半ば無理にでも入院し続け、そこで最期を迎えることとなります(これを社会的入院とも言います。)

改めて、ホスピス住宅はこのようなニーズを持った方のお住まいになります。

 
●末期癌などのため余命を告げられ、なるべく早く退院するよう促された方
●本当は自宅に帰りたいが、家族に負担をかけたくない方(もしくは身寄りもいない方)
●老人ホームも探したが、受け入れてくれるところがなく困っている方

建物としては、
●延床100坪程度の少し大きな家くらいの大きさ
●建築費は本体価格(税別)で7,000~8,000万円
●個室はあるが水回りはすべて共用(シェアハウスのような造り)
●構造は木造の平屋か2階建てが一般的
●設計上のルールは8割型国が定める通り(あまり自由度は無いが手間はかからない)

ホスピス住宅では看護師や介護士も一緒に寝泊りするので、24時間体制で専門的な介護や医療サービスが受けられます。入居費用も極めて安いのが特徴で、生活保護の方でも入居が可能なタイプがほとんどなのですが、まだまだ世間(建築会社や医療関係者)に周知されておらず、供給が遅れています。

いかがでしたでしょうか。建築会社の皆さまには事業拡大の次なる一手として、ぜひホスピス住宅の建築を推進いただけると幸いです。

そしてこの度、ホスピス住宅に関連するセミナーを開催させていただく運びとなりました。通常であれば、建築受注に関するテーマのみでお送りしますところを、今回はホスピス住宅を運営する場合のお話も含め充実した内容となっていますので、大変オススメです。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/090446

皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

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