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建築単価1億、「ホスピス住宅」とは?
建築単価1億、「ホスピス住宅」とは?
おはようございます。船井総合研究所の永田です。
いつもご愛読くださり、有難うございます。
本日のテーマはホスピスです。
一般的にホスピスと言えばがん患者向けの“病院”を指しますが、
今、このホスピス病院のスモール版、いわばホスピス“住宅”の建築事例が密かに増えつつあります。
ホスピス住宅の延床面積は100坪ほど。
建築費にしてコミコミ1億未満で建つ木造2階建てのちょっと大きな戸建住宅のイメージです。
各フロアはわずか5人と少人数で、専門スタッフも患者と同じ数いるので、
病院のような大規模で無機質な空間とは違い、患者とスタッフの距離が近く、
最期まで自分らしく好きなように人生を全うできる、そんなかけがえのないお住まいです。
ホスピス住宅の需要が高い理由は明白です。
「年間の死亡数は令和22年まで伸び続ける(約167万人)」
「うち4人に1人が“がん”で亡くなる(約42万人)」
「なのにホスピス病院が不足している」
「運良く空いても月々50万円もの入院費を払う余裕がない。」
「国も財政難でこれ以上ホスピス病院を増やしたくない」
と、このような様々な社会的なジレンマがあります。
また、仮にホスピス病院が増えたとしても、
「病院では死にたくない」
「住み慣れた場所で慣れ親しんだ人に見守られながら最期を迎えたい」
と答える人が7割を超えるのが実態(厚生労働省―人生の最終段階における医療に関する意識調査)で、現状は皮肉にも、そのほとんどの人が病院で息を引取るのも事実です。
これらの課題を全て解決できるのが、ホスピス病院並みの医療的ケアが受けられ、
厳しい行動制限も無く、家庭的な雰囲気で生活できるホスピス住宅なのです。
ホスピス住宅は、まだまだ足りません。
より端的に言えば、ホスピス住宅を提案する建築会社がいないから、とも言えます。
この度、ホスピス住宅のレポートを作成いたしました。是非ご一読いただき、
皆様の地域の新たなお住まい需要についての理解を深めていただければ幸いです。