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非住宅の売上が1割→5割になった金沢の住宅会社

非住宅の売上が1割→5割になった金沢の住宅会社

船井総合研究所の永田でございます。
いつも、ご愛顧くださり、誠に有難うございます。

本日は、ある金沢市の建築会社様のお話になります。

株式会社たくみ工務店さん(石川県金沢市)は
注文住宅が本業でありながら、最近は非住宅の売上が
全体の5割を占めるようになっています。

非住宅も多岐に渡ります。
・高齢者施設
・障がい者施設
・外国人向けシェアハウス
・セレモニーホール
・クリニック
・薬局
・事務所

もちろんすべて木造です。

つい先日も、あるプラスチック樹脂加工の
木造工場も完成しました。
木造工場とはなかなか変わり種ですが、
今後は鉄骨RC当たり前市場が一気に
”木造化”する、そんな兆しを今回の事例から
感じることができます。

ちなみに施主からは、以下の3つを評価いただけたようです。
(1)建築コストがはるかに安い(⇔鉄骨・RC)
(2)キャッシュフローが出やすい(原価償却による節税効果)
(3)断熱性が高い(就業環境の改善)

住宅会社の皆様からすれば何1つ真新しいことはありませんが、
住宅会社だからこそ一気にシェアを確立できるのが、
大規模非住宅市場ではないかと思います。

とはいえウッドショックは心配ですね。

見通しが立ちにくいとは言え、
輸入木材の先物取引高は既に今後の
値下がり傾向を示しています(ブルームバーグ)
ピークは超えたということでしょうか。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-05-19/QTBD8LT0G1KZ01

今回のウッドショックが、噂通り早くも
一過性のものということが現実化しつつあります。
気を緩めることはできませんが、
いずれ来る”その時”に備えて
着々と新しい取り組みをスタートしたいですね。