- TOP >
- コンサルティングコラム >
- 売れ残った土地で単価2億の建築受注
売れ残った土地で単価2億の建築受注
社長と従業員6名の体制で、売上12億をつくる工務店さんがあります。注文住宅は年間20棟・売上4億と何年も変わっていませんが、数年前に“売れ残った土地の提案で単価2億の老人ホームを受注する手法”に出会ってから、大変好調です。
この会社さんは、以前メルマガでもご紹介しました株式会社たくみ工務店さん(石川県)です。メルマガでは、「鉄骨が主流の老人ホームを木造で提案すれば、他社よりも安く提案できるから受注につながる」「住宅会社さんにとっては非住宅建築のチャンス」とお伝えし、大変有難いことにここ3年でもっとも開封率が高いメルマガとなりました。ところが・・・
読者の方から、「安いだけの会社はいっぱいあるが、どうやって自社を選んでもらうのか」というお問い合わせを多くいただきました。まさにおっしゃる通りで、メルマガを読み返し絶句してしまいました・・・。なるべく読みやすく、シンプルにお伝えしようと思ったことが、かえって疑問を深めてしまいましたことを心からお詫び申し上げます。
実は、たくみ工務店さんが数ある建築会社から選ばれる理由は、
「土地とセットの建築条件付きで提案しているから」といういたって単純なものです。「その土地が出せれば苦労しないよ」という方、どうかもう少しだけ読むのをやめないでください。
たくみ工務店さんが提案する老人ホームの土地は、世間一般の“いい土地”ではなく、「売れ残った土地」です。例えば、
・奥行はあるが間口が狭い細長の土地で、ディベロッパーも手をつけない土地
・ある程度の広さはあるが視認性が悪く、駅や主要道路からも微妙な距離で、商業施設や賃貸住宅では難しい土地
・地主が借地希望の一点張りだが、全国チェーンの店舗は寄り付かない中途半端な立地の土地
このように、たくみ工務店さんは一般的には不人気な条件の土地に的を絞って提案しています。不人気とっても田んぼのど真ん中や山奥の土地ということではなく、あくまで老人ホームの運営で支障がない土地です。例えば“介護会社のスタッフが通勤の行き帰りで買い物がしやすい立地”だったり、”近隣反対が起きにくい住宅が密集していないような土地(準工業地域、空き家が多い等)”です。
これなら、商談中に土地が逃げる心配はなく、先に土地を買っておさえておくといったリスクも発生しません。一等立地ではないので探しやすく、とはいえまぁまぁの立地なので、介護会社さんにとってはスタッフ集めが楽になりますし、近隣と揉める心配もないという配慮付きです。さらには相場より安く土地が手に入るので文句無しなのです。
こういった自社に決めてもらう理由が明確であり、なおかつ建築費もお値打ち、というのがたくみ工務店さんの戦い方です。では、どのようにお客さんを集めるのか?というのは改めてこちらのレポートをご覧頂けますと幸いです。ここまでお読みくださりありがとうございました!
ここまでお読みくださりありがとうございました!