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【成功事例】高齢化が進む住宅・不動産市場への対策とは
いつもコラムを
拝読頂きありがとうございます。
船井総合研究所、不動産支援部の笹崎です。
本日は住宅・不動産業界の未来について、
成功事例を元に考察させていただきます。
主戦場にされている、住宅・不動産業界
みなさまはどのような未来を
描かれているでしょうか?
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本メールの最後に事例企業のノウハウを
公開したセミナー情報を記載しています。
前回大好評につき、[全国主要都市]で開催します
お近くでの開催もあると思いますので、
ぜひ下までお読みくださいませ。
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消費増税後、一時的にオリンピック需要で
景気は上向き傾向。
しかし中長期トレンドでは日本の住宅・不動産市場は縮小。
新築着工数は年々減少していくことが予測され、
2018年94万戸だった棟数は増税後には80万戸台に、その後には60万戸台の時代に突入します。
これは、人口減少が大きな要因となっており、
統計的にも、市場減少は免れない状況にあります。
また、日本は高齢化率(65歳以上の老年人口)
が世界で№1でもあり、
2035年には3人に1人が高齢者となります。
急速に人口構造が変化していることも住宅市場減の要因となっています。
ただ、悲観するだけでは、未来を創造することはできません。
そんなマイナストレンドの中、確実に業績を伸ばされている会社様があるのも事実です。
例えば、青森県の「株式会社ジェイホーム」様
本社を置く青森県十和田市は、人口6万人ほどの農村都市。
近隣の人口4万人の三沢市と、地域の中核である人口23万人の八戸市を加えた商圏を営業エリアとしており、合わせると経済人口は30万人程度。
しかしこのエリア、実は日本一平均収入が低いとされています。
数字的には沖縄が低いようですが、気候による経済負担や政治的な優遇を考慮すれば、
このエリアが実質一番低いエリアなのです。
こんな市場でも、
毎年120%の成長を実現されており、事業の内訳は以下です。
約年間50棟受注の高級注文住宅がメイン事業
そこに「大きく異なるターゲットに両極端な商品を提案」し、
注文住宅と建売分譲で100棟近い安定した業績を実現しています。
社員の給料を業界地域トップクラスとしながらも、厳しい地方経済において着実に業績を向上されている会社です。
市場減の地域でも明るい未来を描けていること。
とても素晴らしいことだと、思います。
ジェイホームが成長できている理由は何なのか?
ポイントは先程も出てきた
「大きく異なるターゲットに両極端な商品」
を提案していること。
なのです。
建売商品の上モノは建坪が”23坪”や”18坪”など
とても小さなものを手がけられているのです。
なぜ、小さなな建売を展開しているのか?
現代「顧客の求める価値」が変化しており、
それを突き詰めた結果なのです。
昭和から平成にかけ、下記のことが言えます。
1.平均世帯人数の減少している。
(一世帯あたりの平均人数が5人→2.47人に半減)
2.子育て世代減少、単独世帯のやDINKSの増加
(子育て世代が全体の41.4%→29.5%まで減少)
3.単身世帯の持ち家率増加
(住宅を購入する単身世帯が急激に増加)
4.生涯婚姻率の低下
(50歳時に一度も結婚したことが無い割合が4%→23%に。)
5.住宅性能への興味関心の高まり
(住宅性能への認知度も高まり、一般用語として
耐震等級やC値Q値など比較する時代に)
ライフスタイルのあり方が変わってきている中で、大きな家は好まれません。
世帯あたりの人数が減っているのにも関わらず、
昭和と同じように4LDK、5LDKが主戦場で良いのでしょうか。
シンプルなコンパクトな家が好まれはいるが、
ローコスト住宅ではなく性能に興味を持つことが
トレンドになりつつある。
これは、『自動車でいうと軽自動車で良いが、
燃費や安全性能は気にしている。』
と同じような感覚です。
住宅の燃費表示や性能表示、ライフサイクルコストの見える化が必要になり、
報道で大手企業の建築に対する不正も目立っているので、一般的なエンドユーザーの不安も多くなっています。
また、立地も重要要素なのは変わらず、
便利な場所や地域で魅力的な場所を押さえることも重要と言えます。
ターゲット顧客が抱えている重要な問題や
片付けたい用事を特定し、
それを解決する提供物および提供方法を見つけること。
これが、顧客の創造。
ライフスタイルの変化や住宅のあり方が変わってきている中、以下のような価値をジェイホーム 様はコンセプトして提供しています。
★高性能住宅を手がけているからこその品質
「安心の性能と省エネ性・ハイデザイン」
★ちょうどよいサイズ感が生み出す、
「魅力的な立地でのお値打ち価格」
これが消費者にウケ、
青森という立地で新規事業ながら
50棟の販売を可能としています。
新規事業を模索されている経営者様は、
ぜひご参考にされてみてははいかがでしょうか?